マダム・ゴーンの証人尋問でゴーン氏の無実が証明されるわけではない

Le JDDより引用:編集部

マダム・ゴーンが昨日の公判前証人尋問でどんな証言をされたのかは、やはり明らかにはされなかった。

事前に弁護士と十分に打ち合わせをしての証言なので、少なくとも自分に不利になるような証言をするはずがないのだが、検察官がマダム・ゴーンにどのような質問をしたのか分かると、ある程度検察当局の捜査の進展状況が分かるので、弁護団にとって昨日の証人尋問は有益だったろうと思う。

次の山場は、検察当局の勾留延長請求とこれに対する裁判所の決定だろう。

万一検察当局が勾留延長請求をしないということになると、ゴーン氏に係る追加の特別背任事件は潰れ、ということになるが、報道を見る限り現時点でそういう兆しはなさそうである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年4月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。