ロックコンサートに環境大臣が・・・。違和感ありありですが、環境大臣がSUGIZOに感謝状を贈るのは、僕から見れば必然でもあり、水素エネルギー社会を構築する礎になると思ってます。7月7日に行われたLUNASEA&X-JAPANのギターリストであるSUGIZOの単独コンサートに原田義昭環境大臣が訪れ、水素エネルギーに関する普及啓発行動に対して感謝状を贈呈したのです。
【感謝状】
SUGIZO殿
あなたは低炭素な水素を充填した燃料電池自動車を活用しコンサートにおける演奏機材に電力を供給するなど水素を身近に感じられる社会の実現に向けた貢献は誠に多大であります。よってここに感謝状を贈り心から感謝の意を表します。
令和元年7月7日 環境大臣 原田義昭
感謝状の意味合いは、これまでに対する貢献だけではなく、これからも水素エネルギー社会に協力して欲しいという思いがあるから、だそうです。水素というとヒンデンブルグ事故、福島原発における爆発事故と、水素自体が原因で爆発したと勘違いされている事象で「怖い」と思っている方もおり、その誤解を解くカギの1つが水素燃料電池コンサートなのです。
どんなエネルギーも力があるからエネルギーであり、利活用時にはしっかりと管理することが大前提であることは言うまでもありません。その上で、コンサートや料理など、生活に近いところで普通に使われているのを見せることが大切なのです。更に「環境に良い」というだけでは長続きしないものです。コンサートでは、コンセントからとる通常の電気より音が良い。料理では都市ガス、プロパンガスで焼くより料理が美味しい。プラスαがあるから継続が見込めるのです。
今回のコンサートも水素燃料電池を使い音源の電気を供給しています。その電源は、SUGIZO自身が所有するトヨタMIRAIを持ち込み、HONDAの可搬型外部給電器POWER EXPORTERを使って給電されています。SUGIZOにしてみれば、自分の車を乗ってきて、それを使ってコンサートを行えるというエコシステムにもなっています。原田義昭環境大臣も自ら、MIRAIある駐車場に赴き、その光景を熱心に見ておられました。
残念ながらプロとして本格的に水素燃料電池コンサートを行っているのは、今の所、LUNASEA、そしてメンバーでもあるSUGIZOですが、街のお祭りの電源として、そしてそこに繋がるカラオケとして使われるいる事例もあるようです。日本初の利活用提案として世界に「水素燃料電池コンサート」を提言していきたいと思っています。環境大臣表彰はその1歩になるはずです。
12月には社会課題の解決に熱いボノ率いるU2が来日し、さいたまスーパーアリーナでコンサートが開催されます。「Mr.ボノ、日本でのコンサートを水素燃料電池でやりませんか?そしてその良さを体感してみませんか?」
編集部より:この記事は多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授、福田峰之氏(元内閣府副大臣、前衆議院議員)のブログ 2019年7月23日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。