こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
引き続き停電など、台風による被害が継続しています。被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
各地でボランティアの受入がスタートしています。
また私は「障がい者の自立のために所得向上をめざす議員連盟」に加盟しているのですが、この活動を支えているオーキッドガーデンが被災して危機に陥っています。
ぜひこの「バタフライサポーター」制度を使って、ご支援を検討いただけますと幸いです。
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さて、就任直後から小泉進次郎・環境相の言動に批判や指摘が相次いでいます。
原田前大臣の発言を「管轄外」と退けたにもかかわらず、翌日は漁協に独断で謝罪するなど、矛盾した行為が目立ちます。
小泉大臣はその人気と発言力を活かして、心情的に受け入れられ難いALPS処理水の海洋放出への道筋をつけるべきだったのに、目先の人気取りのためにその道を自ら塞いでしまいました。
この姿にどうしてもオーバーラップしてくるのが、市場移転問題を巡る小池百合子知事の姿です。
市場移転を巡る不透明でずさんなプロセスは暴きつつも、科学的な安全性は十分に確立されていた豊洲市場については、しっかりと擁護し誤解を解いていくのが知事の役割でした。
実際、当初の小池知事はそこまで移転問題に拘泥している様子はなかったですし、2016年末まで両市場を比較をして豊洲市場の優位性に言及していた私に対しても、特段に制止はありませんでした。
参考過去記事:
豊洲市場に「ゼロリスク」を求め続けるとどうなるか?冷静に検証してみた結果…【築地移転問題】(2016年11月)
しかしながら、2017年初に環境基準値の約80倍となるベンゼンが検出され、世論が沸騰すると、急速に態度をそこに迎合させていきました。
この流れを止められなかったことは、今でも悔やまれてなりませんし、誠に申し訳なく思っています。
そしてこの市場移転問題については、今なお小池都政のアキレス腱となっていることはご案内の通りです。
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福島のALPS処理水については、原田前大臣が述べた通り、最終的には希釈して海洋放出する他に着地点はないはずですし、科学的な安全性にも問題はありません。
ただここまで問題が複雑化した以上、海洋放出に伴う心情的な負担を福島にだけ負わせてしまうのか、東京など全国で幅広く受け入れるべきなのかは、輸送コストを含めて積極的に検討・議論していくべきでしょう。
いずれにせよ小泉大臣に期待されることは、「福島の人々に寄り添う」などの美辞麗句を発することではなく、この問題の解決・着地点に向けて先鞭をつけていくことです。
私たちもこの問題から背を向けることなく、積極的な議論と政策提言を進めていきます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年9月14日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。