災害対応「以外」も何でもアリ…ごちゃまぜ補正予算のあり方はこれでいいのか問題

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

今日は約2時間に渡って、補正予算案の内容について各省庁から説明を受けました。

上記でTweetした通り、「これって本予算で組むべきものじゃないの?」「バラマキで効果が薄い、もしくはない」と思われるもののオンパレードという印象です。

10月に消費税増税を断行し、あらゆる指標が景気低迷を示し始めています。

だから景気対策で財政出動ということになるわけですけども、増税というのは市中から政府がお金を集めることで、財政出動は逆にお金を放出することです。

一般的に、政府がお金を集めれば景気・経済環境は引き締まり、放出すれば加熱します。

自分たちでお金を集めておいて、景気が悪くなったからお金を出しましょうと、究極にコストが高いマッチポンプをやっているわけですね。

増税してお金を集め、それをバラまく過程はあらゆるところで「中抜き」や利権が発生し、事務コストもかかります。

現在の政府にまともな選球眼の元で財政出動できるとは残念ながら思えないので、だったら減税をすれば…よかったのにとため息が出るばかりです。。

補正予算案の個別の中身はこれからさらに精査を進めますが、足立康史衆議院議員が本日のやり取りの一部を動画でアップしてます(いつのまにか記録されていた…!)。

私が突っ込んでいるのは以前にも取り上げた「高級ホテル」への財政投融資。

参考過去記事:
蘇るリゾート法の悪夢…あまりにも筋が悪い、政府による高級ホテル増設プラン

https://otokitashun.com/blog/daily/22196/

「低金利を活かして融資」と説明されましたが、低金利ということは民間銀行でも借りられる、何より民間銀行も「貸したい」わけで、政府がここに手を出すのは民業圧迫以外の何物でもありません

「民業圧迫にならない形で住み分ける」
「一義的には事業者に資金調達を考えてもらう」

といった回答もありましたけども、仮に民間銀行が貸さないということであればその事業は採算がとれる見込みが薄いということですし、そこに融資を突っ込んでコゲついたらますます大きな問題です。

高級ホテル建設に需要があるのか・政府がサポートするべきなのかという根本的な疑問もありますし、足立議員が切り込んでいるICT教育への不適切な支出方法を含めて、懸念がまだまだ満載と言えるでしょう。

また防衛費では、ローン支払いのような形になる戦闘機の購入費用をわざわざ補正費用に積むという「本予算を見かけ上圧縮するため」と思われるようなものも見られました。

購入に反対するわけではありませんが、正面から本予算に積めばいいのにと思います…。

本日ブログで取り上げたのは、補正予算のほんの一部の問題点に過ぎません。

その他の点につきましても、今後政調会を中心にしっかりと中身を検証し、賛否を含めた党としての対応を検討して参ります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年12月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。