JR東海にリクエストしたい「3つのこと」

内藤 忍

名古屋や大阪に出かける時に、とても便利なのがスマートEXという予約です。

(スマートEXホームページから:編集部)

(スマートEXホームページから:編集部)

これは、携帯電話にアプリをダウンロードすれば、出発の直前まで新幹線のチケット予約ができるサービスです。予約してから時間や座席の変更をアプリ上で何回でもできるので、いちいち駅の窓口に並ぶ必要がありません。

さらにPASMOと紐付けすれば、改札でタッチするだけで利用票が出てきます。使ったことの無い人も一度使えばその快適さを実感できると思います。

東海道新幹線を運営するJR東海にとっても、窓口の混雑を緩和し、職員の負荷を減らすことができるメリットがあります。とてもよくできた新幹線のサービスですが、さらに利用者を増やすためのヒントは航空会社にあります。

スマートEXは、窓口よりも料金が多少安いようですが、割引をするより航空券のようにポイントやマイルで優遇する。その方が利用を促進すると思います。あるいは、乗車した車内でワンドリンクプレゼントといったプチギフトサービスでも良いかもしれません。

なぜなら、利用者の多くを占める会社の経費で出張しているビジネスパーソンは、割引になっても直接のインセンティブにはなりません。割引ではなく、ポイントやプチギフトのような形で付与されれば、会社に負担をかけずにメリットを感じるようになるからです。

JR東海のサービスで、改善して欲しいと思う事は他にもあります。

1つは、このスマートEXがJR東日本では使えないことです。2つの会社の関係が良くないからかもしれませんが、東北新幹線や上越新幹線でも同じように使えるととても便利です。

そして、東海道新幹線にもJR東日本が提供するグランクラスを導入してはどうでしょうか。京都や大阪に出かける観光客にはグランクラスの高いニーズがあると思います。

洗練されたJR東海のサービスですが、さらに様々な改善がなされていくことを個人的に期待しています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年1月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。