名古屋や大阪に出かける時に、とても便利なのがスマートEXという予約です。
これは、携帯電話にアプリをダウンロードすれば、出発の直前まで新幹線のチケット予約ができるサービスです。予約してから時間や座席の変更をアプリ上で何回でもできるので、いちいち駅の窓口に並ぶ必要がありません。
さらにPASMOと紐付けすれば、改札でタッチするだけで利用票が出てきます。使ったことの無い人も一度使えばその快適さを実感できると思います。
東海道新幹線を運営するJR東海にとっても、窓口の混雑を緩和し、職員の負荷を減らすことができるメリットがあります。とてもよくできた新幹線のサービスですが、さらに利用者を増やすためのヒントは航空会社にあります。
スマートEXは、窓口よりも料金が多少安いようですが、割引をするより航空券のようにポイントやマイルで優遇する。その方が利用を促進すると思います。あるいは、乗車した車内でワンドリンクプレゼントといったプチギフトサービスでも良いかもしれません。
なぜなら、利用者の多くを占める会社の経費で出張しているビジネスパーソンは、割引になっても直接のインセンティブにはなりません。割引ではなく、ポイントやプチギフトのような形で付与されれば、会社に負担をかけずにメリットを感じるようになるからです。
JR東海のサービスで、改善して欲しいと思う事は他にもあります。
1つは、このスマートEXがJR東日本では使えないことです。2つの会社の関係が良くないからかもしれませんが、東北新幹線や上越新幹線でも同じように使えるととても便利です。
そして、東海道新幹線にもJR東日本が提供するグランクラスを導入してはどうでしょうか。京都や大阪に出かける観光客にはグランクラスの高いニーズがあると思います。
洗練されたJR東海のサービスですが、さらに様々な改善がなされていくことを個人的に期待しています。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年1月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。