議事録の保存と開示は必須。録音も含めて、あらゆる方法を検討すべき

音喜多 駿

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日からいよいよ、参議院でも予算審議がスタート。3月に入ってまもなく春というという季節ですが、逆に「桜」の話題は鳴りを潜めました。

野党議員の追及は言葉もキツく、すべてに共感するわけではありませんが(検査のむやみな拡大を煽るような言説には特に反対)、「専門家会議の議事録が残っていない」などの問題意識・追及については真っ当なものだと思います。

<新型コロナ>政府対応の不備次々 専門家から意見聴かず 高精度検査、数伸ばせず(東京新聞)

これまで三回開かれた政府対策本部の専門家会議のうち、二回は議事録を作成していなかったことも判明した。加藤氏は、作成しなかった二回は休日開催で、速記者を呼べなかったためだと説明。二回分は議事要旨を作成し、今後の会議は「速記を入れて一言一句残し、専門家の了解を得た範囲で公表する」と理解を求めた。
(上記記事より抜粋、強調筆者)

質問者が指摘していた通り、緊急時の意思決定に関わる重要な会議で議事録が残っていなかったのは、東日本大震災の時とまったく同様です。

当時、野党だった自民党はこの点を厳しく追及していたわけですが、これが今まさにブーメランとなって突き刺さっています。

旧民主党議員に対して「お前が言うな」というご意見・感情はあるかもしれませんが、指摘自体は正しいものです。

それにしても、これに対する言い訳(答弁)が「休日なので速記者を呼べなかった」というのは、あまりにも低レベルだと思います。

この時代に会議で録音を録っていないわけがなく、そこから文字起こしをすることは容易なはずです(私が所属する地域政党「あたらしい党」では、会議はteamsというツールを使ってすべて録音・共有されます)。

こうしたものを公文書で残していくことはもちろんのこと、録音そのものをデジタル媒体で半永久保存することも技術的に可能になった現代においては、録音の保存・一定期間後(10年後~等)に全公開などの手法も検討されるべきではないでしょうか。

検事長の定年延長もそうですが、「口頭決裁」などという乱暴なやり方を現政権がまかり通している以上、何をどう残すか・その元になる記録(音声等)をどう取り扱うかを含めて検討していく必要があります。

こうした点も含めて、維新は今定例会でも改めてバージョンアップした公文書法改正案を提出するべく準備中です。

引き続き、参議院でも建設的な提案を携えて政権与党に論争を挑んで参ります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年3月2日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。