東京大空襲の日:試練を乗り越えた先人に思いを

武漢発の新型コロナウィルスで世界のあちらこちらで混乱が起こっており、イタリアではついに全土で移動制限の事態に陥り、アメリカでも複数の国会議員が自発的に自分を隔離しなければならない状況になっているようだ。

WHOの基準ではまだパンデミックにはなっていないようだが、世界の経済が変調を来たしていることは間違いない。

大変だー、大変だー、と騒ぎ立てたくなるところだが、しかし、私が見ている限りではパニックに陥っている人は1人もいない。

大変だが、ここは何とか辛抱して乗り切ろう、と腹を決めておられる方が殆どのようである。
キャンセルが相次いで、青息吐息のお店や宿泊施設、各種イベントを計画されていた事業者がおられることは否定できないが、それでも皆さん、何とか堪えようとされている。

日本人のみならず日本に共住する方々の我慢強さがなんとなく滲んでいるようである。

東京大空襲で焦土と化した街(Wikipedia)

今日は、75年前に東京大空襲があり、10万人以上もの人々が亡くなった日。

当時の写真で見ると、東京全体が灰燼に帰していたように見える。

往時のことを覚えておられる方はさすがに少なくなっているだろうが、私たちの先輩方は数々の試練を乗り越えて来られた方ばかりである。

東京は、関東大震災でも10万人以上の方がなくなり、都心部はほぼ灰燼に帰していたとも言う。
どんな苦難に遭遇してもそれを乗り越えてきたのが私たちの祖先だと言ってもいいだろう。
まさに、起き上がり小法師のようなものである。

武漢発の新型コロナウィルスに負けるな。

そう、申し上げておく。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年3月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。