ども宇佐美です。
皆さんご存知のとおり「元」立憲民主党の高井たかし議員が緊急事態宣言中に歌舞伎町のセクキャバでやらかしまして大炎上しております。当日の高井議員の行動は弁解の余地はないわけですが、ただそれでもやはり、私としては高井議員の野党議員としての活動は立派なものだったと思っております。そんなわけで、やらかしたことはやらかしたこととして、私から見えた高井たかし議員の国会議員としての実績や長所をご参考までにまとめておきたいと思います。
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①「野党からの提案」にこだわり複数の議員立法の成立に寄与したこと
→ 高井議員はいわゆる批判一辺倒の野党議員ではなく、「野党から政府に政策を提案する」という政治姿勢を基本としていた。まぁそれが故に批判重視の立憲民主党の中では出世できなかったわけだが、実際数々の議員立法の成立に尽力、貢献している。具体的には本人が総務省の官僚出身ということもあり、ITを通して行政のあり方を変える政策の立案にこだわりを持っていて、以下の議員立法の策定、成立に大きく寄与している。
- 官民データ活用推進基本法
- 学校教育の情報化の推進に関する法律
②一緒にパチンコ業界と戦ってくれたこと
→ やや私的な話になるが、高井議員は、2015年から2018年にかけて、パチンコ機の違法改造問題(いわゆる「パチンコ釘問題」)の追及に積極的に協力してくれた。他の多くの議員は腰が引けるか、問題の本質を理解できる能力を持っていない中で、高井議員は国会質問や質問主意書を通じてパチンコ業界と警察庁の矛盾点を鋭く突き、最終的には200万台規模の違法機の撤去を実現させた。
また高井議員が提案した遊技機のモニタリングシステムは実際に法制化されている。私が知る限り、ポーズとしてパチンコ業界を批判するような議員はいるにしても、実際にパチンコ業界と対峙し、理論武装して、本当の意味で「戦った」議員は高井議員くらいである。
③性欲は旺盛だったかもしれないが、金欲や権力欲がなかったこと
→ 上記の通りパチンコ機の違法改造問題でご縁が深くなったこともあり、その後も私は高井議員に何度か制度的な問題について相談、陳情することが多々あった。多くの場合議員に陳情すると、自らの政治的立場を強化するように事案を曲解して理解したり、パーティー券の購入を求められたりすることが多いのだが、高井議員は自身の政治的立場にかかわらず問題を問題としてそのまま理解して誠実に対応してくれる方だった。具体的には見返り条件なしに、省庁に細かい制度確認を行う、国会質問で政府を追及する、といった対応をしてくれた。
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こう書いてみると華々しい実績というものはないのですが、それでも高井議員は野党議員としては珍しく功に焦らずコツコツと努力を重ね、汗をかいて政策を実現に導くタイプで、このまま政治生命が断たれるのは惜しいように思います。
信頼を取り戻すことはなかなか難しいと思いますが、いつの日か岡山の立憲民主党で活動されている原田謙介氏などの助力を得て、再起されることを願っています。
なおこの記事は高井議員からの依頼があって書いたものではなく、私が自分の意思で勝手に無償で書いたものです。
ではでは今回はこの辺で。