こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
8月12日から我らが修羅の国・Twitterにいわゆる「クソリプ防止機能」が搭載されたようです。
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あまりお上品な言葉ではありませんが、ネットニュース等でも使われておりますので、過度に攻撃的で不愉快なリプライなどを本記事では「クソリプ」と表現いたします
Twitter、待望の“クソリプ防止機能”をついに実装 一方で「デマや間違いを指摘できなくなる」と懸念も
返信できるアカウントを投稿毎に三段階から選べるようにすることで、リプライに攻撃的な書き込みがされることを防ぐ仕組みです。
引用RTについては制限がかけられていないものの、引用RTまでオリジナルの書き込みから見にいくという人は(今のところ)少数ですし、
「クソリプがクソリプを呼ぶ」
という現象がリプライ欄では起こりがちですので、これには一定の効果が見込めるのではないかと思います。
一方で、冒頭の記事が指摘をしている通り「デマや間違いを指摘しづらくなる」という欠点は確かに否めません。
いわゆる「バズった」書き込みを見つけると、私もリプライ欄をざっと眺めて反論や違った角度からの意見を読んで消化・相対化することがあります。
まあ自主的にそこまでやりたい人は引用RTを見に行けば良いのかもしれないですが、ふっと指を下にスクロールするだけで多様なコメントに触れられるという環境が制限されるのは、ある意味では寂しいことでもありますね。
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さて、では本題の政治家のTwitter新機能に対する向き合い方のお話し。
芸能人と並んで攻撃的な批判・誹謗中傷に苦しめられがちな職業である政治家ですが、この「クソリプ防止機能」の使用にはできるだけ慎重であるべきだろうと、私は現時点で考えています。
やはり民意で選ばれ、税金から議員報酬や歳費をもらっている身とあっては、まずできる限り多くの人から意見を聴くスタンスを取るのが望ましい。
その上で、あまりにも無礼な態度を取ってくるアカウントに対してブロックやミュートをすることは否定されるものではないと思いますが(私もミュートはする)、この機能を先んじて使うことは「ファーストコンタクト」を失わせることになります。
絡んだことがない人がどのような反応を示すかわからない書き込みに対して、最初からこの機能を使ってリプライを封じてしまうと、
「私は発信だけできればいいんだ!身内からの温かいコメント以外はいらないよ」
というスタンスであると思われても仕方ありません。
なので、ムカつくし精神衛生上よくないけど、まずは一発殴られてから(クソリプをもらってから)その当該アカウントに対してブロックするなりミュートするなりという胆力が、SNS時代の政治家に求められるのではないでしょうか。
…自分で書いてて、すごく嫌な世界だな!!
さすが修羅の国・Twitter。
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というのはあくまで政治家の話。
皆さまは新機能も上手に使いこなしながら、肩の力を抜いてSNS時代を楽しんでいただければと存じます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年8月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。