国会議員で初のコロナ感染者。国会審議の「オンライン化」議論を加速せよ

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

18日は国会の閉会日。
「手続き」「儀礼」の塊である国会では、たった3日間の臨時国会と言えど、閉会日には諸々の取り決めを議決するために本会議と委員会・調査会を開かねばなりません。

何をするかというと、

「閉会中も審査を行うことに異議はありませんか?」
「異議なし!」
「閉会中の委員派遣は委員長に一任でご異議ありませんか?」
「異議なし!」

というのをやるだけです。3分どころか1分ですね…。

所要時間は1分なのですが、委員を掛け持ちしている議員が多いですから全員が揃うのを待つ必要があり、けっこう時間がかかります。

私は所属する合計4つの委員会・調査会に出席して同じことをやり、最後は本会議で同じことをやって、午前中いっぱいかかりました。

国会や議会にはある種の「権威」が必要ですから、非効率であってもある程度の儀礼が必要であることは理解しています。

しかしいくらなんでも、これくらいの議決はこの時代、オンラインで済ませればそれで良いのではないでしょうか…。

そうこうしているうちに、ついに国会議員でも新型コロナの陽性者が発生しました。

井上万博相、自宅待機に 高鳥氏の隣に着席―新型コロナ

パニックになる必要はまったくありませんが、すでに新任大臣が自宅待機になるなど、公務への影響も出ています。他にも委員会の臨席者など、濃厚接触者となる議員は複数いることでしょう。

国会でもオンライン出席・採決を認めておけば、こうした事態の悪影響を最小限に抑えることができるはずです。

参考過去記事:
地方議会の「委員会」は法的にオンライン化が可能。地方自治体からテレワーク・テレ審議が進む…かも?!

地方議会では大阪府市や取手市などで委員会のオンライン化が進む一方、国会での議論は低調なままです。

国会でオンライン出席を認めるためには憲法解釈でいけるのかどうかを早急に議論し、国会法を改正するべき時がきています(というか、とっくにきていました…)。

国会議員にもいつかは陽性者が出るのは必然だったことでもあり、過度に騒ぎ立てる必要はありませんが、これを契機としてオンライン家の議論が加速することを期待し、我々も提案をしていきます。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年9月18日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。