2019年度の日経ソーシャルビジネスコンテスト・ファイナリストの鈴田峠農園(長崎県大村市)の當麻謙二社長と、名古屋で再会することができました。
鈴田峠農園のテーマは、パッションフルーツによる猛暑対策。
パッションフルーツには、害虫が嫌う成分があり、無農薬で育成可能。また、1年に2回なる実は、甘酸っぱく、そのまま食べることができます。
廃校となった小学校の建物を活用したインキュベーション施設・なごのキャンパスに設置されたパッションフルーツ(写真提供:當麻謙二氏)
鈴田峠農園には、冬季に温室で生産したパッションフルーツの緑化シェードを、まるめてコンパクトなロール状で輸送して、現地で広げて、半日程度で完成させる技術があります。人通りの多いところでも、交通をほとんど遮ることなく緑化シェードができるのが魅力です。
昨年度から、三菱電機のアクセラレーションプログラムの最優秀スタートアップ企業に採択され、世界屈指のFA(Factory Automation)の三菱電機名古屋製作所の技術を駆使して、カメラ及び複数センサにより、制御及びサービスに必要なデータを収集するとともに、クラウドサービス活用により遠隔モニタリングにも対応しています。
要するに、暑くなると自動でミストを噴射して、涼しくなるというわけです。ミストを噴射すると5分後には、42℃の気温が、37.5℃に下がるそうです。
パッションフルーツに驚いたり、パッションフルーツを食べたり、あるいはセンサに興味を持ったり、みんなが楽しみながら地球温暖化防止を考える仕組み、これからも応援していきたいです。
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2020年11月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。