あえて言う:飲食店も泣き言ばかり言わずにもうちょっとしっかりしなさい!!

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わたしが主催しています「21世紀を生き残るための「永江 虎の穴塾」では塾生を募集しています。コロナ禍の間、希望者は毎月30分。わたしと1:1でzoomでブレストができます。ひとりずつ丁寧にやってますよ。みんなで頑張って生き残ろう。

日曜日、Twitterでもやりとりしていた知人が自殺されていたことを知りました。わたしの直接の知人で自殺をされたのはこれが6人目です。GoToの良い面だと思いますが11月の自殺者は10月と比較して大きく減りました。しかし昨年同月比では+なのです。

11月の自殺者1798人―警察庁速報 : 5カ月連続で前年比増

すでに11月末段階で1~11月の累計の自殺者数は1万9101人で前年同期より426人多くなっており、今月の数字が心配で仕方ない。師走に資金ぐりが上手く行かなかったり、一年で一番稼げる月に時短や自粛要請で全く稼げず無念の思いで店を畳んだり、解雇されたり、来年からどうしようと路頭に迷う人たちが多く出ることは簡単に想像が付く。

自殺率と失業率の間には明確な相関関係がある。失業者が1.6万人出ると自殺が1000人増加するのは過去30年の日本の統計で明らかである。相関係数0.86は「完全に相関関係がある」と見なされる。失業者160人に付き自殺が1人増えるのである。

↑の記事にもあるように

バブル崩壊の後、数年後に失業率が急上昇して自殺者が爆増して延べで10万人ほども増えた。行方不明はその3倍です。バブル崩壊しても失業率はすぐに急低下しない。

1991年(平成3年)3月から1993年(平成5年)10月までがバブル崩壊だが、実際に自殺者が爆増しはじめたのはそれから3〜4年後。ピークは10年後である。どれだけたくさんの人がこの10年間に苦しんだのだろう。わたしの周囲でも当時に何人か見ました。

コロナ禍でも国が相当額のお金を貸し付けており、GoToもしてるからまだこのレベルで済んでいるが、経済が完全に破壊されたら経営者は借金も返せない。倒産するだけです。いったん壊れた経済はアメリカやドイツのようにお金があった国は良いが、すでに大縮小が10年前からはじまっていた日本ではいったん破壊された経済を元に戻す余力がない・・・・。

なんとか失業率を押し上げる過度の感染防止対策はやめさせようと毎日頑張っています。
しかし、飲食店さんのほうももうちょっとなんとかして欲しい部分があります。あえて今回は檄を飛ばします。

GoToEatが終わったからと外れるほんとうに分かってないお店

GoToEatはわたしもけっこう利用しましたが、今になって困っています。(東京は東京都のGoToが始まる前に終わっちゃったし、地方のGoToEatの前売り券タイプではなくてネットから予約サイトを通じて予約したヤツの話。千葉と神奈川はそれぞれ電子版を20000円ずつ買って細々使っています)

貯めたポイントを使えるお店が皆無

という馬鹿馬鹿しさです。ポイントは2021年3月末まで利用できるはずなのに・・・・

たとえば食べログで東京で検索すると全国でたったこれしかありません。

東京だけで絞ると

になります。東京の掲載店舗は128,772店舗なので1/10以下・・・・そして大半が都内の繁華街のチェーン店。

わたしのエリア調布・府中・狛江のお店一覧(10キロ四方くらいですよ!!)ではなんとたったの125軒にまで減少します。
で、GoToEatをやっていた店も、終わった途端にそのポイントを使えなくしたところばかり・・・

なんか、騙された感ありますよ・・・

飲食店を潰さないでおこうと頑張って外食しまくってポイントが貯まって、さあ使おうとなったときに使える店がない。ってバカバカ過ぎませんか。

「GoToイート」ポイント9割未使用 予約サイトで終了相次ぐも

そりゃそうだ。使えるとこが少なすぎ!!

「GoToイート」のポイント付与額が国の予算額に達しそうなため、予約サイトで相次いで付与が終了していることについて、加藤官房長官は、ポイントのおよそ9割が未使用だと明らかにした。加藤官房長官「(GoToイートの)新たなポイント付与が近日中に行われなくなるが、これまで付与されたポイントのうち、約9割はまだ未使用」

これって総額いくら?

オンライン予約が616億円だったから、550億円くらいのポイントが浮いているわけですよ。悪いけど飲食店さんたち、バッカじゃないの?手続きが多少面倒かもしれないが、

500億円のポイント難民が彷徨っているんですよ!!!

客が来ないとか、潰れるとかいってるならどうしてコレに登録して集客しようとしないのか。得意不得意じゃなく、そこまで真剣にならないと自分の家族や従業員を守れないでしょ。本当にしっかりしてください!!!!

徹底的に感染症対策していまだ現金のみ?

最近のコンビニでは、「感染対策のために非接触型の電子マネーなどでお支払いをお願いします」という掲示を何度か見かけた。いくら手洗いしようが入店時にうがいをさせようが、入店時にマスクを強要しようが、最後に「うちは現金のみです」と言った段階でそれまでがすべてポーズだとバレます。

わたしは今は大半がPayPayやSuicaなどの非接触型での決済がほとんどで、現金はもうほとんど持ち歩くことはありません。しかし飲食店ではいまだ現金のみと平気でいうところが多いです。二重帳簿でもつけているのか。

防衛医大が院内感染を全くださないのに、豊洲市場じゃあるまいし数百人規模で院内感染を出すような病院も、同じような運用なのではあるまいか。「言われてるから仕方なくやってる」というのと、基礎的なことを徹底的に頭と体にたたき込んで反復練習をする防衛医大とは雲泥の差になるのではないかと思うくらいだ。

感染症対策の第一は非接触にすること!!!

なのだから、その感染機会を減らすために電子マネーや交通系、VISAタッチみたいな非接触型決済の導入はもう必須だと思います。だいたいマイナポイントが本当に始まったらキャッシュレスではないお店ではマイナポイントは使えません。

いずれにせよ、いまのコロナに対する社会の傾向が続ければ、常連がしっかりついている地元の小さい店しか生き残れない。こうした店は実は店主も頑固にノーマスクでそのかわり静かな声で手洗いは頻繁にという感じ。店は元からピカピカに磨かれていいるというイメージです。心当たりが数軒。

話がそれたが、本当に生き残りたいなら「面倒くさい」とか「手間を掛けたくない」というのは禁句である。客は必死さを評価します。そして本質をしっかり見ているものですよ。生き残るために頑張りましょう。

福岡市長の言動がなかなか素晴らしいのでこれ買ってみました。これから読むとこ


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年12月14日の記事より転載させていただきました。