大阪府の新型コロナウイルスによる累計の死者数が14日、714人となり、東京都の707人を上回って全国最多となった。コロナ禍において、端正なルックスで連日テレビに出演して府民に語りかけるリーダーシップと、「大阪モデル」の決定など独自の取り組みで全国的に評価を上げた吉村知事が、一転、窮地に立たされている。
吉村知事は今月4日の記者会見で、大阪府の感染状況について首都圏のようには急拡大していないとして、緊急事態宣言発出要請を見送った経緯もあり、ツイッター上では知事の説明責任を求める声が噴出。
「昨年のコロナ死者数の変動を見ても大阪の死者数は東京よりかなり多い。なにかがおかしい。なのに吉村知事はこの重大な事実について全く説明をせず、年明けに『感染が抑えられている』とハッタリを言った。死者が多いのに抑えられているわけがない」
「とうとう死者数が東京を超えて全国一になってしもたらしいわ。吉村さん、宣言解除の目安がどうこう言う前に、この現実をちゃんと受け止めてほしい」
「感染者数は半分くらいなのに死者数が東京都と変わらない理由が知りたい。大阪府知事には積極的に説明してもらいたい」
毎日のように吉村知事をテレビ出演させてきた在阪テレビ局にも、厳しい声が寄せられた。
「吉村が抑え込んでるのはテレビだけやな」
「大阪の人はテレビに騙されてたらアカンで」
「今日もまた吉村知事が写っていましたが、実際のところ、彼はテレビ出演以外に何をしているのでしょうか…コロナ対策今のままでいいわけがありません」
本サイトも「大阪府の吉村知事、「ガラスの天井」を盛大に誤用する」と愛あるツッコミをした言葉の誤用について、10日、吉村知事は言い訳ツイートを連投。そこには、激務で目の下にクマを作りながらも報道陣に当意即妙の返しをしていた昨年の余裕は、微塵も見られない。
大阪の重症者対策同様、吉村知事も、正念場を迎えている。
蓮舫議員や太田議員が、「吉村が『ガラスの天井』を間違って使ってる!」と一生懸命だが、僕が役所内の「ガラスの天井」を打ち破る為に何をしてるのかも知らないんだろうな。その意味で使ってない。記者会見では、いつ割れてもおかしくない状態を「ガラス」に喩えただけ。会見の中身を見たら明らか。 https://t.co/7XjvHtz46E
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) January 10, 2021