究極とはEV&FCVエクステンダーモデルですVol.2

2021年01月28日 06:00
ベンツGLC-Fcell、乗り心地は、とてもよく、試乗を終えるといくらで購入出来るのかが気になるところ。見ると1050万円と書いてある。めちゃくちゃ高いな・・・、でも世界初のEV(電気自動車)&FCV(燃料電池自動車)エクステンダーモデルなのだから、致し方ないと。

(GLC-Fcell)

僕はこれまで、トヨタ自動車の水素自動車(FCV)MIRAIに乗っていました。普段からFCVを乗ってるので、FCVとしての驚きや感動はありません。ただ、EVとのエクステンダーには大きな期待をしているのです。グルノーブルでルノーの改造車としてエクステンダーモデルをつくっていたシンビオ社は、今やミシュラングループとなっています。世界初のエクステンダーモデルは、シンビオ社が燃料電池を提供し、ルノーが完成車として販売するものと思っていたのですが・・・。

(EQと同様にブルーラインが特徴)

メルセデスme担当者から詳しく説明を聞いてみるとホンダの水素自動車であるクラリティの初期販売モデルのようにリースモデルでの販売と言うのです。4年リースで、国の補助金が入ることを前提に月額95000円で、点検費用、車検費用、タイヤ交換、24時間365日引取サービスが付随している。その上、EV充電器無償提供(11万円相当)、充電器設置工事費補助(10万円)まで付いている。トータルコストは相当安い。「因みに地方自治体の補助金は含まれていますか?」と聞くと「それは自治体によって有無や金額が異なるので入ってない」というのです。

orodenkoff/iStock

95000円X48回=456万円、横浜市民が購入するとなれば、神奈川県、横浜市で100万円の補助金が付くので、356万円になる。30㎞までは、自宅で充電した電気で動くので、日常使いでは水素はほとんど使わないことになる。これは、とても条件が良いし、何でベンツがここまでの価格で提供し、サービスをするのか、逆に疑問が湧いてさえくる。何処のディーラーで扱っているのか聞くと、東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡の1部の販売店のみで、それも30台の限定販売と言うのです。

ベンツは水素ステーションが一定量あるドイツと日本のみの販売で、日本では30台、ドイツの販売台数は、担当者も知らないと言うが、多分50台くらいだろう。世界初のエクステンダーモデル、そして、ベンツの初期モデルとして、走行データー等を集めて、NEXTモデルに生かしていく、いわばモニターのようなものだろう。それで、何となく納得して、六本木を後にしたのです。

(旧型トヨタMIRAI)

試乗後、会議を1つ終え、夜、知人と食事をして帰宅したのです。家に帰り、ワイフにGLC-Fcellの話をすると近所の移動に使うには、確かにEVとして使えれば十分。遠くに行く時だけ水素で発電してもらえれば、水素ステーションに行く回数が減るし、便利だと思うと・・・。確かに、そうだ。この使い勝手をライフスタイルに取り入れたらどうなるか、エクステンダーを使っての水素社会の実現を試してみたくなったのです。

翌日、横浜で1つだけある、GLC-Fcellを取り扱っているディーラーに「GLC-Fcellに興味があるので訪問したい」と電話で訪問予約をしたのです。紹介があったわけでなく、普通に電話して、その時に偶然対応してくれたのがIさんでした。今思えば、Iさんも、「GLC-Fcellといわれても・・・」だったはずです。

Iさんを訪ねてベンツ販売店にいくと、様々な資料を用意して待っていました。会って早々に説明も聞かずに「GLC-Fcellを購入します」と伝えました。世界初のエクステンダーモデルを使うライフスタイル、ビジネスにも使い、コンサルタントとして水素社会の在り方を実践することにもなります。

説明もほとんど聞かずに購入の意思表明をしたので、Iさんも驚いていたはずです。そこで「トヨタMIRAIに今まで乗っていたので・・・」と話したので、納得したようです。ただ、ベンツGLC-Fcellは、MIRAIと異なり、買い取りモデルではなく、リースモデルなので、解約内容については、僕も良く聞かなくてはなりません。

そして、説明を聞けば聞くほど、良い条件だと痛感するのです。あまりにも良い条件なので、友人にもGLC-Fcellの話をすると「担当者を紹介して欲しい」と何人かに言われたものです。その結果、購入した友人もいます。水素タンクを2つにし、EVとしての蓄電池を車載したことで、走行距離がMIRAIに比べると短い(新型MIRAI850km、旧型MIRAI650km、GLC-Fcell370km)ことが欠点と言えば欠点です。

水素タンクを3つにして、通常のFCVにすれば、もちろん走行距離は長くすることが出来たはずです。でも、EV、FCV両者の特徴を活かした使い方を見出すことが出来れば、使い勝手の良い究極の環境性能自動車になるはずです。どれが良いかではなく、通常のFCV、EV、そしてエクステンダーモデル、それぞれの特徴を活かした異なる役割があると思うのです。

(写真:水素充填口・電気充填口は後部)

GLC-Fcellは納車され今では、ライフスタイルに中に溶け込み、このエクステンダーを活かした移動を計画し、実行している。11月に納車され約2か月、これまで、1回しか水素ステーションに行っていない。人により使い方が異なるので、回数には客観性はありませんが、僕自体はステーションに行く回数が減ることは時間を有効に使う事が出来るということでもあります。

コロナ禍で遠出をする機会がないので、残念ですが、緊急事態宣言が解除されたら、出張等遠出をしてみたいと思っています。水素ステーションの設置状況、EVの充填箇所等を調べての遠出ということになりますが・・・。今後は、ナビゲーションで行き先を指定すれば、走行距離を意識しながら、水素ステーション&電気充填場所の立ち寄りも含まれて推奨ルートを出す機能をつけてもらいたいと思うのです。

2050年脱炭素社会に向けてやるべきとは数多くあります。自動車もその1つ。大型・中型・小型・軽、バス・トラック・目的別自動車、それぞれが、CO2の発生源でもあり、2050年に向けて対応していかなければならないのです。完成車として、EV、FCV、EV&FCVエクステンダー、それぞれが長所を活かして使用される事。それは移動という使い方だけではなく、コンサートやスポーツ、文化活動の電源車としての使い方もあれば、その他にもこれまで想定していなかった使い方も出てくるはずです。

人間そのもののライフスタイル、組織のライフスタイル、社会のライフスタイル、生き方、活かし方を考えた人間社会の再構築が求めらているのです。僕はベンツGLC-Fcellと共に水素エネルギー社会での新たなライフスタイルを実証し、そして考えていきたいと思っています。

日本販売向けトヨタMIRAIを乗ってた僕からすると、ベンツGLC-Fcell、そして海外向けトヨタMIRAIにも、燃料電池でつくった電気を外に取り出して使えるように給電口をつけて欲しいと思っています。日本向けMIRAIには給電口がついているので、家庭に電気を供給できたり、コンサートの電源車として使う事が出来ます。燃料電池を有する自動車(FCV)は移動も出来るデバイスと設計志向を変えるべきと思います。移動電話から、スマホに思考がかわったように・・・。


編集部より:この記事は多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授、福田峰之氏(元内閣府副大臣、前衆議院議員)のブログ 2021年1月27日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。

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多摩大学客員教授、前内閣府副大臣、前衆議院議員

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