私も応援に入った埼玉県戸田市議選ですが(応援した候補は次々点惜敗)、話題のスーパークレイジー君が初当選、その後も意義申出において問題が噴出するなど異例の展開になっています。
当選無効ピンチのスーパークレイジー君「某宗教が関係している」と反撃
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/2777823/
スーパークレイジー君(以下スークレ氏)が起点となっているだけあって、多くの人の注目を集めているこの案件。
まず前提として、選挙において次点で落選した候補者あるいはその関係者が異議申立を行うこと自体は、まったく珍しいことではないしむしろ当然の権利であるということです。
私も以前、応援した候補者が「1票差」で当選し、その後に次点候補から起こされた意義申出によって結果が覆ったことがあります。この判断には納得していませんが、最終的に司法判断が下された以上は仕方ありません。
参考過去記事:あってはならないこと。葛飾区議選の一票差当落、都の裁定でひっくり返る
https://otokitashun.com/blog/daily/17334/
また、地方選挙において「住所要件・居住実態(3ヶ月以上はその自治体で生活していなければならない)」が係争となり、場合によっては後に当選取り消しとなることも言ってみれば「よくあること」です。
しかしながら今回の事態が極めて異例なのは、
・選挙管理委員会の事務局長(市職員)が予め、辞任の圧力をかけるために動いたこと
・異議申出が出される前に、市役所市民課がスークレ氏に「住民票を出せない」と何故か断っていること
・次点で落選された候補者が公明党所属であり、宗教組織による組織的関与が疑われていること(スークレ氏本人談)
などの点です。
この点は戸田市議選からずっと取材を続けているジャーナリスト・畠山理仁氏が詳しく情報発信をしており、ご興味のある方はTwitter等をご確認ください。
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本当に宗教団体などが組織的に関与しているのかどうか、これは現段階ではあくまで不明です。
一方で、公平中立であるはずの選挙管理委員会や市民課の職員が、明らかに不可解な動きをしていることは非常に気がかりです。
スークレ氏いわく、選挙管理委員会の事務局長は「ある宗教の関係者だと確信した」とのことですが、これがあくまで個人の動きなのか。選挙管理委員会のみならず、市民課まで巻き込んだ組織的な行動なのか。
次点で落選された候補者が誰であれ、市役所の職員が選挙結果に肩入れするのは、言うまでもなくあってはならないことです。
もはや問題はスークレ氏の当落だけでなく、市役所全体、そして行政や選挙の信頼という根幹にかかわるものにまで波及しているのではないでしょうか。
私の地元・東京都北区のお隣で起きた事変ということもあり、戸田市には本件の原因究明と公表を期待し、引き続き本件には注目をしていきたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年2月20日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。