山田真貴子内閣広報官の経歴から感じたこと。

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日は朝から議員会館に缶詰で、(時にTwitterに逃避しながら)来週からいよいよ始まる予定の参議院予算委員会に向けて準備を進めていました。

よって、本日は雑談を。

総務省不正接待事件において、山田真貴子内閣広報官に一気に注目が集まっています。

違法行為は厳しく処分されるべきですし、今の内閣広報官という立場も(ご自身のためにも)身を引かれた方が良いんじゃないかなと個人的には思っています。

とはいえ、それほど今まで山田真貴子さん個人には関心がなかったのですが、「早稲田卒、奥島孝康ゼミ出身」ということを知り、「ああっ!」と色々なものが腹落ちしました。

先輩、そうだったのか。

※音喜多は早稲田大学出身で、愛校心はやたら強い方です

「早稲田には3つの性がある。男と女、そしてワセジョだ

今の時代にこうした表現はなされていないかもしれませんが、私の学生時代(15年以上前)はこんなことが良く言われていたものです(「早稲女、女、男」という小説もある)。

「ワセジョ」と言えば、男勝りで、化粧っ気がなく泥臭くて、不器用で、ノリが良くて、でも芯が強いところが魅力的で…

という、色々な想いがこもった言葉であり、ある人は自嘲気味に、ある人は誇りをもって「私はワセジョだから」なんて言っていたものです。

さらに山田真貴子さんは、そんなワセジョの中でも奥島孝康ゼミ出身

奥島孝康先生といえば、早稲田大学第14代総長を務め、「早大史上、もっともノリが良い総長」として語り継がれるレジェンド(?)です。

なにせ早慶戦祝勝会などのイベントで奥島孝康総長が壇上にあがると、おバカな学生たちから一斉に

「◯ーゲ!◯ーゲ!」

というコールが巻き起こり、それに奥島孝康総長はスポーツキャップを自ら取って笑顔で応え、「学生注目!」とノリノリで観衆を煽っていたものです。

奥島孝康ゼミがどういう雰囲気かというのはあまり詳しくないのですけども、それほどの御仁が領袖を務めるゼミですから、相当に付き合いが良いゼミだったことは想像に難くないでしょう。

山田先輩の「飲み会は断らない」というパーソナリティは、こういうところに起源があったのではないかなと思います。

※個人の感想です

で、不祥事に対して厳しく声が上がるのは当然のことだと思う一方で、

「こういう価値観が女性参画を阻害してきたんだ!」

と不祥事を個人の価値観に結びつけて糾弾する姿勢には、やや疑問を覚えます。

その時代と環境を生きてきた人の考え方は千差万別で、それを一概に否定することはできないと思うんですよね。。飲み会を断らない人が、みんな違法接待を受けるわけでもないはずですし。

彼女の年代くらいで「早稲田」を駆け抜けてきた人であれば、こういう価値観・成功体験を持つというのは自然なことですし、(現段階では)問題発言とまでは言えないのではないかなあと。

「飲み会は絶対に断るな!」と部下に強要していた事実が出てきたとかならともかく、パーソナリティ批判まで展開されている今の雰囲気はちょっと怖いなと思いました。

もちろん、今後の社会は「飲み会」に対する考え方は変わっていくと思いますし、すでに変わっているとも感じています。

何か母校バイアスがかかって、同情的な記事になってしまった。

繰り返しになりますが、違法接待を受けていた事実は軽々に許されるものではなく、菅総理と山田広報秘書官は出処進退に対して一定の決断をなされるべきだと思っています。

時間を気にせずに大隈講堂を見上げて酒を飲み続け、最後は高田馬場のロータリーでぶっ潰れていた時代を懐かしく感じながら、時代の変化とコンプライアンスにしっかり付いていかねばと改めて思うのでした。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年2月27日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。