こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
今週は所得税法改正法案・特例公債法案の質疑で10日に本会議登壇、来週からはいよいよ参議院でも各種法案審議が本格化します。
本日は準備の隙間を縫って再び都政の話を。
緊急事態延長に至るまでの都政及び小池知事の迷走・責任逃れについて動画にまとめたところ、大きな反響がありました。
いつもは小池知事あげ一辺倒の地上波テレビ報道でも、少数ながら健全な小池知事批判が出てきたことはやや前向きな変化かなと感じています。
同僚議員の青山まさゆき代議士も指摘している通り、改めて振り返っても小池知事とそれを無理に擁護する周囲の言動は矛盾ばかりです。
日々真面目に頑張っている内山都議・おじま都議らのつぶやきを引用して恐縮ながら、
「500人以下は国の定める目標で、東京都・小池知事が述べたものではない」
という主張に関しては、先のブログで指摘した通り、1月8日の記者会見で小池知事が明確に「目指していきたい」「目標になろう」と述べているので破綻しています。
そして2月になってから「140人を目指そうと呼びかけてきたじゃないか」という点について、じゃあそれが解除基準なのかと言えば、そうではないと。
以下、3月5日の記者会見でのやり取りです。
【記者】朝日新聞の軽部です。今も言及がありましたけれども、医療提供体制のステージ、数字をステージ2水準に下げなければいけないということですけれども知事はこの数字を達成することで、緊急事態宣言を解除してもいいなと考える一つの基準だと考えているのかどうかお聞かせください。
【知事】それについては、政府によります。基本対処方針というものがあります。そこにすでに述べられているんです。ステージ2ということは。ですから、まさに国が今求めている、また皆さんが、この感染の防止の達成、そのための数字でございますので、今日この一つひとつの項目について改めてご紹介、また皆さんと、この情報を共有させていただきたいということであります。政府が定めているものに従っているということです。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2021/03/05_01.html
徹頭徹尾、国のイニシアチブで自分には責任がないことを強調されています。しかし、これはおかしいです。
冒頭の西村大臣発言=政府が示した500人以下という基準がかつてはあったわけで、それならば小池知事はまず
「国の定めに従って解除基準を満たしたのに、解除してくれない。これはどういうことなんですか?!」
と都民を代表して怒らなければならないはずです。
大きな責任を伴う「解除基準」を明確に示さない。そのわりに、首都圏で(時に他の知事を騙しながら!)独自の判断で延長要請を行おうとする。
この態度・矛盾が、「ゴールポストずらし」という批判や不信感を生み出すことになっているわけであり、やはり無責任と言わざるを得ないのではないでしょうか。
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大きな論点となった「重症病床使用率」の変更については、引き続き明日10日の本会議などでも取り上げ、追及を続けていきます。
ご注目いただければ幸いです。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年3月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。