いよいよ21日に緊急事態宣言が解除されます。いまだに延長すべきといってる専門家もいますが、日露戦争では国家の年間予算をはるかに上回る戦費を使いこのままでは日本が破綻する寸前だったのに軍部と国民は徹底的に戦ってロシアを叩くべきだと主張。ポーツマス条約に反対した。ロシアを占領できるわけない。w
緊急事態宣言をもっと続けるべきという専門家とそっくり。
で、テレビでは毎日「リバウンド、リバウンド」という医者や小池の姿がでますが、そもそもいまリバウンドしているなら緊急事態宣言の意味自体がない。本日は、これからコロナはどういう増減をするのか短期的な予測をしてみます。予測といっても予言ではなく単に昨年の法則性にのっとって推測するだけです。もう4回目なんだから専門家もすればいいのに。w
日本のコロナの周期は4ヶ月〜5ヶ月
科学的見地というのは法則性を見いだしそれは他の事例に当てはめて仮説を立てることです。その前提で昨年からの「波」を見てみます。
厚労省から日本のコロナ新規陽性者のグラフです。
整理しますと・・・新規陽性者で見ますと
第1波のピーク
4/10
第2波のピーク
8/7
第3波のピーク
1/8
となりますね。
ピークからピークの時間は
第1波から第2波 4ヶ月
第2波から第3波 5ヶ月
ということになりました。ただしこちらにも書いたように、年末にステイホームさせたためにピークが早く来た可能性があり、本来ならもう少しかかった可能性が高いです。
ピークアウトから底に達して増加に転じるまでは
第1波後は約2ヶ月
第2波後は約2ヶ月
でした。で、今はと言いますと
ピークから約2ヶ月経過だから増加に転じて当たり前
なのです。アホなんか。「また新規感染者は少し増加しはじめた」と言っていますが、去年の2回ともピークアウトから2ヶ月程度で増加に転じており、まったく3度目も同じと言うことになる。リバウンドもへったくれもない法則性。
見事なまでにピークアウトして2ヶ月で少しずつ増加しはじめました。
ちなみに他国ではどうかというと、国土が広くて途中で何も対策しなくなったインドではピークアウトから底に達して増加に転じるのに5ヶ月かかっています。
インドは国土が広すぎて比較にならないのですが、ピークの時にたくさんの感染者数を出した国ではピークToピークの間隔が長くなる傾向があるようです。たとえば同じ島国のイギリスは
ピークからピークが7ヶ月と3ヶ月。ドイツもほぼ同じ。だいたいヨーロッパはどの国も同じでした。
日本と近い民族の韓国では
日本と非常に波形が似ていまして、ピーク to ピークが6ヶ月、3ヶ月で、現在は新規陽性が一日400人程度、日本と人口合わせると1000人弱くらいで日本と同じで、また増える兆しを見せています。
ざっくり言うと、どこの国でもだいたい3〜6ヶ月のサイクルで波が来ています。夏の間はこの間隔が広く、寒い時は狭い。
しかし夏場は感染者数の割に重症者が増えないので医療崩壊にはなりませんでした。
冬場は空気が乾燥していて粒子が細かくなるので肺に病原体が到達しやすく、重症化しやすい説は呼吸器の専門医の中では常識だと聞きました。論文
次のピークはいつになるか
で、日本の場合ですが、過去3回のピークの周期性から見ますと、1月上旬のピークから計算して次のピークは6~7月初旬あたりではないかと考えるのが自然ですよね。つまりオリンピック直前です。もう少し伸びると思い切りオリンピックと被ります。ちなみに去年の夏のピークは8月7日でした。思い切りオリンピックやってます。
これはつまり、北半球の国もだいたい同じになるということで、人類のほとんどが北半球に住んでいるのでオリンピックの時期はみんなで仲良くピークタイムです。南半球は昨年6月、7月の真冬にたくさんの死者を出してそのあとは必死に鎖国して耐えていますが、オリンピックの時期は真冬です。
ワクチンの効果については、ほとんどワクチンを打たないフランスは全く感染者数が減らず、イギリスが減っているのを見ると、ワクチン接種によって合計の感染者数は減るはずです。ただこれはワクチン自体に感染予防効果があるというより(治験では27%)、発症や重症が減ればその分ウイルスをドカドカ撒く人が減るので結果として感染者数が減るということだと思います。
問題は7月までに日本で二回のワクチンがどの程度接種されるかでありまして、6月までに65歳以上への2度目のワクチンが終わるので、重症者は減るはずで夏の医療崩壊はないでしょうが、感染者はやはり増えてピークは来ると思いますよ。つまりわたしの結論は
で微塵も動かないのであります。オリンピックより必ずくる第4波にむけて高齢者施設をなんとかしろ。1年の間、なにしていたんだ。
テレビで医者が「リバウンドが心配」といったら必ず「過去2回ともピークから2ヶ月で増加に転じたからそれ、リバウンドじゃないく自然な流れ」と突っ込む習慣をつけてください。コロナは勝手に感染拡大して勝手に収束する。蔓延期のロックダウンは家庭内感染を爆発させてピークを早める効果しかありません。少なくとも欧米よりかかりやすい人の比率が数十分の1の日本では今後もそうなるでしょう。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2021年3月18日の記事より転載させていただきました。