こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
先日、原発処理水の安全性について詳しく説明されたページ・動画が公開されたものの、一夜にして公開が休止となりました。
復興庁のチラシ、めちゃくちゃ分かりやすい。これでも理解できないオトナは生きるのツラいだろうなってくらい分かりやすい。 pic.twitter.com/9c2TgXS95X
— 雨雲 (@xAegvg0JipIY0hD) April 14, 2021
わかりやすい内容だっただけに残念ですが、確かにトリチウムの「キャラクター化」については違和感・反発を覚える方がいることも理解できるところです。
感情の機微に関わる広告は、本当に難しいもの。これを奇貨としてよりよい発信となることを望みたいと思います。
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そして処理水の海洋放出が決定されてからの議論の流れを見ていると、次は「福島の処理水と、通常の原発施設から放出される処理水の違い」にフォーカスされそうな気がしています。
世界の原発でも、トリチウムを含む「処理水」が恒常的に流されていることは徐々に知られてきました。
そうなると次の論点として
「いやいや、福島の処理水は特別(特殊)なんだ。トリチウム以外の汚染物質が含まれているじゃないか!だから危険なんだ!」
というロジックによる放出への反対意見が出てきます。
これは前段は正しく、後半は間違っています。そして部分的に正しいからこそ、海洋放出に反対・慎重な意見を持つ方たちに刺さっていると考えられます。
本日の国会質疑(上記動画)で原子力規制庁・更田委員長と議論して確認した通り、福島の「処理水」は壊れた原子炉に触れているので、その時点ではセシウムなどの放射性物質を帯びています。
そういう意味では、他の原子力施設から出される処理水とは「異なる」わけです。
しかしそこから、ALPSを含む様々な除去装置により、各種の汚染物質は検出限界以下まで除去されます。こうして科学的な安全性が確保された水が海洋放出されるので、「汚染水」という指摘はやはり当たりません。
ただこうした処理をしてもトリチウムだけは除去不可能ですので、それはそのまま海洋放出されます。
そしてトリチウム水であれば、世界各国の原子力施設から放出されているもので、ここで当初の「世界でも同じことが行われている」という結論にたどり着くわけですね。
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非公開になった復興庁のページにも、「トリチウム以外の汚染物質は~取り除かれます」という記載はあるものの、
「何かを隠している!」
「違うものなのに、同じだとミスリードしようとしている!」
と徒に責められないように、このあたりの流れを詳述するなどの改善はしても良いかもしれません。
「東日本大震災発災10年ポータルサイト」に「東日本大震災の教訓から南海トラフ地震に備える」のページを公開しました。https://t.co/nmBU38C7u1
— 復興庁 (@Fukkocho_JAPAN) March 31, 2021
そして復興庁のtwitterが3月31日を境に一度も動いてませんが、大丈夫でしょうか…新年度で担当者が変わったかな。。
いずれにせよ、国際社会からの批判も含めて正念場が続きます。
中国・韓国・ロシアなどが批判している!と言われますが、一方でアメリカやIAEAは支持を表明していますし、政治的なポジションで批判が行われていることは明らかです。
福島が政治の思惑に左右されることなく、科学的な知見に基づいた海洋放出により風評被害を最小限にできるよう、引き続き私も尽力してまいります。
なぜか家にたくさんの海鮮が届いていたので、美味しくいただきました。
しらすも鮭も
こどもたち大好きなので助かる!!あと冷凍の魚が届いてたのだが、解凍しかかってたけど、また冷凍。
大丈夫かしら??#お弁当 pic.twitter.com/H5MwtzSjHY
— 三次 ゆりか 江東区議会議員(妊婦発信) (@MitsugiYurika) April 14, 2021
個人レベルでできることは、買って食べること!こちらにもしっかり貢献していきたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年4月14日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。