低調な通常国会、閉幕へ
こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
本日で150日間に渡った通常国会が幕を閉じました。昨晩、深夜までワーワーやっていた割に、最終日はあっけないものです。
結局、昨晩も各所の話や流れを総合すると、与野党間で「まあ、ここまでならやっても良いよ」という落とし所が設けられていたわけで、夜中の3時というゴールを目指してゆるゆると走っていたわけですね。
一部野党としては、ここまでは頑張ったというPRを強固な支援者たちにできる。実際、SNS上のごく一部では不信任案演説にせよ深夜国会にせよ、その行動が絶賛されています。
で、与党サイドはそんな行動に対して世間の大多数は冷ややかであることがわかっているから、敢えてそれにお付き合いしてあげる。野党の支持率が上がるはずもないので、与党は安泰。
これで犠牲になるのは国会の生産性で、官僚や関係職員たちの負担と残業が増すばかりとなるわけですね。
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こうした国会の駆け引き・交渉は、基本的に与党と「野党第一党」で行われます。
多党が乱立した状態で都度交渉をしていたら国会運営は成り立ちませんから、野党第一党にその役割と権限を一元化するというのはやむを得ないことです。
しかし反面それは、野党第一党がポンコツであるといつまで経っても与党に舐められ、国会運営も政策立案もレベルアップしないことを意味します。
だからこそ、我々の「まず野党第一党を目指す」という目標は、志が低いようで極めて現実的かつ重要な目標なのです。
骨太な政策論と国家ビジョンを練り上げ、万年与党を一部野党が支える新55年体制に終止符を打ち「保守二大政党制」を実現すべく、準備を進めてまいります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年6月16日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。