今回は疑似的な「首相公選制」?
こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
「他党の総裁選の話ばかりするな!」
と怒られがちですが、私がいま何をいまやっているかというと、衆院選のマニフェストや政策打ち出しの再構築に追われている真っ最中。
自分たちの政策は変わらないとはいえ、相手の出方によって弾の出し方や見せ方は変えざるをえないため、誰が総裁(=総理)になるか・その総裁の政策思考は何かということを四六時中考えざるを得ないわけですね。
というわけで、SNS発信でもこの比重が増えることをご容赦ください(まんまと自民党による「メディアジャック」の片棒を担がされている感じも?!)。
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混迷深める自民総裁選 構図固まらず 衆院選控え乱れる派閥
各種の報道や有識者が指摘している通り、今回の総裁選は総選挙が近すぎるため、生き残りをかけて動きたい中堅・若手を派閥がグリップすることができない状態になっています。
そりゃそうですよね。いくら派閥のトップが「◯◯を応援しろ」と言っても、人気がない総理を選んで自分が選挙に落ちたら何もならないわけですから、言うことを聞くインセンティブは少ない。
派閥の領袖としても、締め付けておいて造反が出たら面子が丸つぶれだし、選挙の力学はわかっているからあまり厳しいことも言えない状況のようです。
こうなると俄然、世論調査に連動した投票になる可能性が高くなるわけで、党員しか投票できないとはいえ、国会議員と地方党員票が(一回目投票は)同数である自民党総裁選がある種の「疑似首相公選制」に近づいてくるわけですね。
私は首相公選制は、様々な課題があるとはいえ、「永田町の論理」だけでトップが決まる現状に一石を投じる上で有効だと感じているので、今回の流れは歓迎したいと思っています。
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ただ、自民党総裁選は「決選投票」システムがあり、一回目投票で過半数を獲得しないと国会議員票の比重が極端に高くなる決選投票へと進みます。
こうなると俄然、「派閥の論理」が幅を利かせてくるわけで、そこをさらに突き抜けられる総裁候補が出てくるかどうかが勝負の分かれ目になりそうです。
自分より期数・年齢が下の政治家がのし上がるのを良しとしないベテラン政治家によって、着々と「河野太郎包囲網」が敷かれつつあります。
9月6日の時点では、色んな人の思惑の「落とし所」としてやっぱり岸田文雄候補なんじゃないの?という気配が漂いつつありますが、さてここからどうなりますか。
注視しつつ、自分たちの準備も進めてまいります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年9月6日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。