アイスホッケー男子フィンランド優勝記念ブログ:こんな事あるんだ編

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大学時代から始めたアイスホッケーも40年、今でも現役プレーヤーを続けています。走るスピードもパワーもだいぶ衰えていますが、チームの主力選手であることは間違いありません。

北京オリンピックの種目でもあるアイスホッケーは、北米や欧州では人気のあるスポーツですが、日本では、日本代表が出場していない事もあり、男子決勝でもテレビ中継はありませんでした。ネット動画配信はもちろんありましたが・・・。

フィンランドがゴールドメダルを獲得した北京オリンピック。僕は衆議院議員時代に日本フィンランド友好議員連盟の事務局長であったこともあり、フィンランドのゴールドメダルは、とても嬉しいのです。

それを記念して、僕の体験した「こんな事あるんだ話」を記したいと思います。アイスホッケーをやったことがない人には、理解できないかもしれませんが・・・。

アイスホッケーのゲームは、3つのピリオド各20分で、構成されていて、ピリオド間には休憩の時間があります。

神奈川県社会人アイスホッケーリーグ公式戦、第3ピリオドが開始するので、僕はスティックを持ってリンクにあがり、フォワードの位置につくとゲームが再開しました。程なくして、ディフェンスからパスがくると違和感があります。パスが取れないのです。スティックに目をやると自分のスティックではなく、友人のスティックを間違って持ってきていたのです。

アイスホッケーのステックは、レフトハンド用とライトハンド用があり、自分のやり易いハンドのスティックを使います。ゴルフクラブが、左右あるのと同じです。アイスホッケーは一般的に右利きの人がレフトハンド用を使います。

僕は、通常レフトハンド用のスティックを使っていますが、友人のスティックはライトハンド用です。何処が異なるかと言えば、スティックの先端が右にカーブしているか、左にカーブしているか、なのです。スティックを間違えたとしても、長い、短いの違いであれば、やり辛くても使う事は出来ますが、左右が異なっているとなると、パスもとれないし、シュートも打てません。ベンチに戻らないと交換する事も出来ません。暫くプレーして、交代のタイミングを図ってベンチに戻るしかないのです。アイスホッケーは、ゲームの最中に自由に選手交代が出来るスポーツです。

パックの流れを見て、「ここだ」とベンチに戻るとスティックを間違えられた友人がリンクに出るスタンバイをしています。もちろん、友人は自分のスティックが無いことに気づいていたのでしょう、右往左往している様子が窺えます。

氷上からベンチに戻りながら、スティックを間違えたことを伝え、リレーの様にスティックでバトンタッチ。40年間アイスホッケーをやっていて、こんな経験はもちろん初めてです。メーカーも色も似ていて、僕がスティックを置いた同じ場所に友人のスティックもあったので、気づかずに持ち出していました。これからは、スティックハンドも確認することを心がけます。取り合えず僕が原因で失点しなくて良かった。

男子アイスホッケー、フィンランドのゴールドメダルおめでとうございます。今度、フィンランドに行った時は、フィンランドリーグのゲームを観戦したいと思います。


編集部より:この記事は多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授、福田峰之氏(元内閣府副大臣、前衆議院議員)のブログ 2022年2月21日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。