ワードプレス講座⑤:SEOとワードプレス

三輪 訓裕

Nuthawut Somsuk/iStock

前回の記事で、ワードプレスのメリットは「自分でできる」ことだと説明しました。

その「自分でできる」ことで一番重要なのが「コンテンツ作成」です。以前の記事でも説明しましたが、現在の最良の検索エンジン最適化(SEO)とは「品質の高いコンテンツの拡充」だからです。せっかくの自分の意見も、検索結果に表示されなければ多くの人に見てもらうことができません。

SEOは、このような変遷を辿ってきました。

Titleタグ、Metaタグ、コーディングのレベルによる検索エンジン対策

バランス良いキーワード配置による検索エンジン対策

大量の被リンクによる検索エンジン対策

質の良い被リンクによる検索エンジン対策

質の良い被リンクとコンテンツ力による検索エンジン対策

今は、「質の良い被リンク」と「コンテンツ力」です。まずは、自分自身の言葉でブログを書き、良いコンテンツを作ることが最初のステップです。

「質の良い被リンクって何?」と思われる方も多いかもしれません。「被リンク」とは、他のウェブサイトから自分のウェブサイトにリンクをもらうことをいいます。例えば、自分が気に入ったYahoo!の記事のリンクを貼り、Twitterでつぶやくことがありますよね?

この場合、Yahoo!がTwitterからリンクをもらった状態=被リンクとなります。みなさんの記事が役に立つと、他の方のTwitterやブログ記事からリンクをもらうことになるでしょう。この状態も被リンクです。

一昔前は「被リンクさえあればOK」ということで、どのようなサイトからでもリンクさえあれば被リンクのスコアが高くなる計算がされていました。そこで、「SEO対策します」という業者の一部は大量のウェブサイトを作成し、そこからさまざまなページにリンクを追加することでSEOを行いました。

さすがにGoogleも、そういった無意味な被リンクが多いサイトは有害だと判断するようになり、現在は信頼できるサイトからの被リンク=質の良い被リンクだけを判定するようになっています。ただ、みなさんはどのようなサイトがリンクを貼っているかを今は気にする段階ではありません。

まずは「みんなが納得できる」、「みんなの役になる」、「面白い、楽しい」といった記事を書き、それを読んだ人が「みんなに共有しよう!」と思ってくれることが重要です。そう思ってくれたユーザーは、例えばTwitterであったり自分のブログ記事であったり、またFacebookなどでリンクを共有してくれます。それが良い被リンクとして評価され、結果的にみなさんのウェブサイトが高評価になるのです。

良い記事というものは、残念ながら一つだけでは検索エンジンからはなかなか相手にされません。全てが良い記事である必要はないのですが、しっかりとした記事を多く書くことで、Googleに「このウェブサイトは良い、役に立つ、面白い記事を書いているな。しかもたまにすごく評価の高い記事もある。このサイトは重要だ」と認識させることができるのです。

SEOの観点からいうと、AMP対応、構造化マークアップといった技術もあるのですが、それもワードプレスであれば自分自身で実装できます。

今までの記事では、ワードプレスに関するお話をさせていただきましたが、次回からは実際に、ドメインを取得してワードプレスをインストール、運用していくことを画面と一緒に具体的に紹介していきます。また、エンジニアでない方が躓くことに対する解決方法なども説明します。

読者の方でワードプレスの使い方に困っているということがあれば、アゴラ編集部にメールいただければと思います。記事の中で回答させていただきますので、お気軽にご連絡ください。

では次回、まずはドメインとサーバー契約を行うことからはじめていきましょう。

(次回に続く)

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