世界の趨勢は、抑え込みよりコロナ無視へ
欧米がもうなんの制限もしなくなったことはテレビでも報道されています。
アジアではどうかというと・・・
日本の人口あたり10倍の新規陽性者数の韓国
韓国、コロナ新規感染者25万4327人…死亡者2126人で過去最多(死者は216人の誤植)
※ 韓国の人口は日本の4割ですので日本なら1日60万人に相当。日本は第6波のピークで10万人くらい
香港はなんと日本の1/20の人口で1日25000人。つまり日本なら1日50万人に匹敵!!!
シンガポールは香港まではいかないものの、日本なら1日25万人の新規陽性。
1日5万人やそこらでマンボウだの出してる日本って馬鹿みたいですね。
なぜこのような国で爆発的な新規感染が起きているのか。これらの国は第5波までは「徹底的に抑え込んだ」として日本でも賞賛を浴びていた諸国ですよね。
山火事理論を提唱し、このような感染率の高い感染症ではかかりやすい人たちがすべてかかったらピークアウトして収束に向かうとしてきました。で、この国と日本の人口100万人あたりの死者数を見ますと、この4国は医療水準も高いはずですが
日本 198
韓国 177
香港 301
シンガポール 183
と、香港は高いですがそれ以外はどこも大差ありません。香港はいまにきて爆発的に1日280人死んでいて日本と人口合わせると1日7000人です。これこそ医療崩壊が起きているからの死者です。
つまり
亡くなる人がだいたい亡くならないとパンデミックは終わらない
というそのまま山火事理論の証明になっていると思います。いくら締め付けて抑え込んでも、結局は最後の勘定あわせで同じになるのです。いくら押さえつけても自然感染による抗体がないとワクチンだけでは抑えきれない。そして大爆発すると結局は死者の数は同じかそれ以上になるわけですね。
人口あたりの死者数の折れ線グラフで見ると、抑え込んでいた国が一気にぶち抜いて来たのが分かります。
中国政府が一番恐れているのがコレで、シノバックのワクチンは効果が薄いし、世界中の人たちがどんどん自然感染による抗体を身に付けているのに中国の大都市圏だけがない。もちろん中国なので田舎やウイグル自治区ではどうなってるかもわかりませんが、いったん火が付けば香港のようになるわけで、指導者層はかなりビビっていると思うのです。いまから言っても仕方ないが「やり方間違えた」と考えていると思います。強権的に抑え込んでももう限界でしょう。
日本はうまいこと、自然感染による抗体とワクチンの抗体が混じって香港やシンガポールのや韓国のようなあとからの爆発的な感染からの大量の死者にはならなかった。仮に同様な事になっていれば日本の医療はもっと脆弱なのでそれこそ香港を超える1日1万人の死者が出てもおかしくなかったと思います。
しかし韓国でさえ、もはや
防疫当局「ワクチン3次接種した60歳未満の死亡者なし…オミクロン変異の致命率は季節型インフルエンザとほぼ同じ」=韓国
として、ウィズオミクロンに踏み切りました。
防疫の中心を流行規模の遮断から高危険群を中心にした早急な治療と管理へと移した。オミクロン変異ウイルスの強力な感染力に比べ、重症化率はひどくないという判断からだ。今や全体の感染者数をこれ以上抑制するのは難しいというのが韓国政府の判断でもある。
日本の5倍の新規陽性でもこうです。日本は何に怯えて先進国でなくなっているのか。
日本はこれからどうすればいいのか
はっきりいって日本の最大のリスクは、
感染者数で永遠に怖い怖いと騒ぐのか
ということです。これにつきる。
欧米では無料検査を止めた国も多いし、カリフォルニアでは熱が出たら検査して陽性なら3日休んでください、で、濃厚接触者の追跡もしません。
韓国もすでにウィズコロナに舵を切っています。
すでに日本では
死者の93%が70代以上
という完全に高齢者のみの感染症になっています。80代以上という寿命を過ぎた人が死者全体の7割ですよね。
高齢者ならまだしも、普通の人たちが怖い怖いと騒ぐのは本当に謎ですが、感染者数で騒ぐのなら今後も永遠に続きます。
マンボウで飲食店がターゲットになっていますが
飲食店で感染する人は1%いないのです
特に死に直結する高齢者の場合、ほとんどが「施設内感染」であり、逆に言えば施設内感染さえ止まればコロナは終わります。
大阪のデータでも
死者の半数が施設内感染
高齢者にうつさないために子供の遠足や学園祭をやめさせても、高齢者は家庭内感染ではなくて施設内感染なんですよ!!!
ここさえ抑えれば死者は相当に減らせるのに、専門家は全くこれを言いませんよね!!本当に腹が立ちます。
高齢者施設対策こそコロナ収束への鍵
これずーーーーっと言い続けてきました。
2021年6月
2021年2月
社会全体に制限をかけて経済に大ダメージを与えるより、高齢者施設に税金を投下して防疫対策をしっかりさせた方がコストと効果的に良い。というのは普通の頭で考えれば誰でも分かります。どうしてこの発想がないのか。
いろいろな人から聞いたのですが、どうも感染症の専門家や医者は高齢者施設について無知、または下に見ているという声がたくさんありました。
第6波でもまずは高齢者施設でブースターを打つべきだったのに子供に打たせようとする秋田県みたいな県まであります。
突出して高齢者のブースターが遅れている秋田が
子どものワクチン接種 秋田・佐竹知事「基礎疾患ない限り打ってほしい」
基礎疾患のない子供に打って欲しい????????
と訳の分からない医学の常識とは真逆の事を言っています。これが日本の現実です。
高齢者施設対策など非常に簡単で
1 ワクチン接種の優先順位を1位にする
2 飲食店対策の馬鹿みたいな金を施設の防疫費用に回す
という2点だけで済みます。
病床確保に馬鹿みたいに注ぎ込んで、それでコロナ患者を受け入れなくて非難されて逆に第6波では軽症ばかりを全額無料で入院させた馬鹿みたいな無駄遣い。マンボウで飲食店にばら撒いた金など300兆円のコロナ対策費。その一部でも使えれば日本中の高齢者施設の防疫対策ができ、たとえ第百波が来ようとも被害は最小に収まります。
どうしてこうした効率のよい対策案の発想や具体案が専門家や政治家から全く出てこないのか。このままでは日本は本当に破綻してしまいます。本当にもういい加減にして欲しいです。
ウクライナで気分停滞もあって苦戦しています。飲食店の文化と命を守ろうのクラウドファンディング。
誰でも簡単に使えるテイクアウトアプリを開発しています!
このままだと目標金額には果てしなくて遠い・・・・。広告枠としての企業枠もあります。ぜひ拡散の方、よろしくお願いいたします。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年3月8日の記事より転載させていただきました。