エネルギー危機を前に、立ちすくむ日本:電力の逼迫・価格高騰に対案はあるか

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

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参議院予算委員会も終盤戦ですが、ロシア侵略を受けてエネルギー問題が大きな争点になりつつあります。

短期的には高効率の石炭火力や原子力発電をフル活用しなくては、少なくとも価格高騰に機動的な対処をすることは極めて困難でしょう。

しかし、原発再稼働というオプションに対しては、未だに政府の対応は逃げ腰・玉虫色な印象を受けます。

昨日もTweetしましたが、経産大臣は「原子力も含めたエネルギーの多角化」という教科書的な答弁こそするものの、遅々として審査や施設整備が進まない各地の原発について、具体的な支援に動く気配はありません

一方で立憲民主党・共産党は原子力の再稼働にも、原発処理水の海洋放出にも強く反対の立場。しかし再エネや技術革新への投資は誰も否定しないものの、それは短期の対案となりえるのでしょうか?

もちろん痛ましい福島第一原発事故を受けて、少なくない国民が原発の再稼働には不安や懸念を感じているのは事実。だからこそ、政治が責任を持って対応と決断をしなければなりません。

我が国の政治はこれまでも、大きな抵抗・ハレーションが起こる意思決定を避け続けてきましたが、この危機においてもやはりその宿痾から逃れられていないように思います。

与党内にも、あくまで一部ですが新たな動きも出てきているようです。

まずは電力逼迫が予想される今夏の前に具体的なアクションにつなげていけるよう、引き続き国会から提案を続けていきます。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年3月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。