「福島で使った物は持ってこないで」風評被害を初めて感じたあの日から

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

3.11。東日本大震災から本日で11年が経ちました。改めまして犠牲になられた尊い命に哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。

14時46分をまたぐ時間帯に行われていた消費者問題特別委員会では、質疑を中断して黙祷が行われ、また質疑者の多くは11年前の今日について体験談や想いを冒頭で述べていました。

その流れで私も少し、冒頭でお話したことを。

私たちは任意団体「ふらいパンダ」というボランティア団体を立ち上げて、東北の被災地に足繁く通っていました。

↑参考過去記事

特大フライパンで「ぐりとぐら」に出てくる巨大カステラを一緒に作り、子どもたちを笑顔にするという奇天烈な活動は、現地の人にそれなりに喜ばれていたと思います。

こうした活動を続ける中で、「福島で使ったフライパンを持ってこられるのは抵抗がある」「もってこないで欲しい」という意見を聞いてしまった時、初めて私は

「ああ、これが風評被害か。福島の人たちは震災・津波・原発事故に加えて、この被害とも闘っているのか」

と自分事としてその衝撃を感じ、悔しさと悲しさと無力さと、色々な感情が自分の中を駆け巡ったことを覚えています。

これが今も私が原発処理水や甲状腺検査の過剰診断問題など、福島の課題に取り組む想いの原点です。

もう11年、まだ11年。完全に日常を取り戻した人もいれば、まったくそうでない人もいる。

東北に残る「2つの風」の問題、風化と風評被害。これに負けない、克服していく次の10年に向けて。

私も微力ながら一人の政治家として、被災地に通った人間として、全力で努力を続けてまいります。

それでは、また明日。

enase/iStock


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年3月11日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。