こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
※以下、私は一人の特別党員・一人の馬場伸幸陣営における推薦人の立場で発信しています。選挙の運営や管理に携わる立場には一切ございません。
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大変残念ながら現在行われている維新・代表選挙で、一部の特別党員による不正行為が確認されたことは、過去ブログでご報告した通りの事実です。
また、現在行われている代表選挙には課題や改善点が山積みであり、次回に向けて不断の改善努力をしなければならないことも述べてきました。
そうした中、「今回の代表選挙は無効にするべき」との異議申し立てがいち候補者陣営から提出され、今日の事態を招いた党および党執行部の責任は重いとのお叱りの声も頂戴しています。
不正が生じたことは慚愧に堪えぬ思いであり、私自身も不正が生じた候補者陣営にいる一人として、心から申し訳ない気持ちでいっぱいです。
その上で、不正行為が発覚した代表選挙は、無効にするべきか否か。
これについて個人の考えを申し上げれば、「不正行為を行った本人および陣営はしっかりとペナルティを受けるべきだが、ただちに選挙を無効・やり直しにすることは困難であり、するべきではない」というものになります。
(ただし後述する通り、選挙管理委員会の調査および投票結果次第では、無効・やり直しになる可能性は十分にありえるとも思っています。)
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そもそも代表選挙規則で、「選挙の無効」はどのように規定されているのでしょうか。
(選挙の無効)
第20条
前条の申立て又は代表選挙管理委員会の調査により、有権者の確定等の選挙手続において重大な瑕疵があった場合又は選挙運動において重大な違反が行われ選挙の公正が著しく損なわれたと判断した場合で、それにより選挙の結果に異動を及ぼす虞があると判断される場合には、代表選挙管理委員会は選挙の無効を宣言することができる。
(代表選特設サイトより抜粋、強調筆者)
ポイントは太字に強調した後段です。
選挙を無効にできるのは「重大な違反が行われ選挙の公正が著しく損なわれ」なおかつ「それにより選挙の結果に異動、つまり順位の入れ替わりが生じる可能性があると判断される場合」と規定されています。
生じた不正に対して、「程度問題」でどのように対処するのかということに対する一つの解はここにあると思います。
その不正行為が、個人の意図(あるいは過失)なのか、陣営自体の組織的な犯行なのか。それによって、どの程度の票に影響が及んだと考えられるのか。
その影響範囲と投票結果を照らし合わせた上で、順位変動が起きうると判断された場合には、個別のペナルティを超えて選挙が「無効」になるわけですね。
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仮に前段の「重大な違反が行われ選挙の公正が著しく損なわれたと判断した場合」のみで、選挙が無効とできるルールだった場合。
(考えたくないことですが)特別党員あるいは選挙関係者の誰かが明確な意図を持って、選挙そのものを無効にしたい・無茶苦茶にしたいと考え、捨て鉢になって不正行為を断行したら…?
通常の公職選挙でも、不正行為が生じた場合にその当人あるいは陣営がペナルティを受けても、選挙そのものが無効・やり直しになることが稀なのは、同様の考え方が根底の一つにあるはずです。
なので、まずは選挙管理委員会(選管)による徹底調査。不正行為の範囲・影響がどこまで及ぶのかを全容解明することは、結論を得るために欠かせないプロセスです。
それを投票結果と突き合わせた上で、順位の変動もありえる重大な影響があったと選挙管理委員会が判断すれば、当然、今回の選挙も無効となる可能性は十分にありえると思います。
ゆえに不正行為が判明した陣営・候補は選管による調査には徹底的に協力しなければなりませんし、私自身も不正行為の全容解明と再発防止についてできる努力・協力を惜しまない所存です。
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念のために再度申し上げますが、不正行為を隠蔽・矮小化したいとも、今回の選挙に瑕疵や改善点がないとも思っていません。不正行為には厳格な対処が必要ですし、改善点が山積みであることも繰り返し述べてきた通りです。
その上で、現行ルールとその根底にある考え方に則れば、選挙が無効・やり直しに相当されるかは結果への影響を含めた上で相応の判断がなされるべきです。
その判断のためにも、まずはこれ以上の再発防止に努めながら、投票日まで選挙をやりぬかなければなりません。
投票資格のある党員の方による郵送投票は、26日(金)必着です。場所によりますが、そろそろ投函が必要な時期に差し掛かっています。
どうかそのお手元にある一票を無駄にすることなく、維新の次の10年を託せる候補の名前を書いて投じてくださるようお願い致します。
最後に、代表選における不備や不正によりご心配をおかけしていることを重ねてお詫び申し上げます。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年8月22日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。