清水建設、初の営業赤字330億円は現場監督のせい?

清水建設は2024年3月期の連結営業損益が330億円の赤字(前期は546億円の黒字)になるという衝撃的な予想を発表しました。従来は575億円の黒字を予想していましたが、一転して上場以来初めての営業赤字となる見込みだそうです。

同社の経理部長によると、この原因は超大型建築工事の引き渡しによるものだそうです。日本一の高さとなった「麻布台ヒルズ森JPタワー」ではないかといわれています。麻布台ヒルズは総事業費は約6400億円のビッグプロジェクトで23年11月に開業し話題になっています。

他の物件でも不具合による施工遅延が話題となっていました。そうでなくても資材高騰や職人不足で工事費は高止まりしています。

参照:清水建設、田町タワーの施工不良による工期遅延は建設業界の象徴か? アゴラ

清水建設、田町タワーの施工不良による工期遅延は建設業界の象徴か?
日経クロステックによると、清水建設が施工している田町タワーの竣工が遅れることになりそうです。オフィスフロアの床の不具合が設計・監理者により指摘されたということです。 鉄骨柱の鉛直方向(高さ方向)のレベル管理が不十分だったことか...

この事態に対して、現場監督に原因があるのではという指摘が見られます。

この指摘は1月の「ガイアの夜明け」で放送された清水建設のとある現場に由来します。

この監督の所作にさまざまな反応が生まれました。

これは現場ではなく内勤が悪いという指摘も見られます。

むしろ日本人のまじめさがよくないという指摘も。たしかにこれからは社員の真面目さに過剰に期待しないほうがよいのかもしれません。

むしろいいことだという声も。ただ、工事が遅れても監督なら残業代が出ますが、職人さんには残業代が出ない場合が多いです。

https://twitter.com/tsuki__penguin/status/1756276611559915932

そうこうしているうちにゼネコンとサブコンの立場が逆転しつつあります。

もはや万博どころではありません

https://twitter.com/aquarium4762/status/1756149002482131389

今回は現場のせいというよりも、複合的な要因が運悪く重なった結果と思われますが、よくも悪くもいち時期の日本を支えたゼネコンは凋落してしまうのでしょうか。