天然ガスと液化天然ガスの違いについて動画を作りました。そして、その動画は、アゴラでも紹介していただきました。
それを読んで(観て)くださった、石油と天然ガスの専門家の方、岩瀬昇さんから、ツイッターで以下のようなコメントをいただきました。岩瀬昇さんは、延べ21年間の海外勤務を含め、一貫してエネルギー業務に従事されたエネルギーアナリストの方です。
ガスの技術性状から生ガス(業界用語)とLNGの違いを解説している初心者向けとしては意義のある動画。
だが「パイプラインガスは安い、LNGは高い」は大きな誤解ですので、ご注意を。
他にもいくつか根本的誤解がありますが、略。
長い間ガスは中途半端なエネルギーとみなされており、石油を求めて掘削 https://t.co/w7ZXci9ikf— nobbypapa (@nobbypapa1948) September 23, 2022
日本が主導して拡大してきたLNG事業も、ともに「Take or Pay」という条件が前提で成立したものです。つまり、ガス買主は、ガスを引き取らなくても一定の代金を支払うことを確約しなければ、プロジェクトそのものが成立しなかったのです。
弊著『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか』(文春新書)参照。— nobbypapa (@nobbypapa1948) September 23, 2022
僕のユーチューブ動画でお話した、「基礎的な天然ガスと液化天然ガスの科学的な性状の違いについての解説」にはお褒めの言葉をいただきましたが、「パイプラインの天然ガス(生ガス)は安くて、LNGは高い」という動画の結論では、僕が大きく誤解している部分があるのでは?ということで、岩瀬さんご紹介の本をキンドルで読んでみることにしました。
ということで、今回の動画は、岩瀬昇(著)「石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか? エネルギー情報学入門」を読んで、ほんとに液化天然ガス(Liquefied Natural Gas, LNG)って高いの?ノギタ教授と一緒に学ぶ、液化天然ガスの秘密。としたいと思います。
■