誰にも悪意のない悲劇:子どもの死亡事故を繰り返さないために

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

またいたたまれない事故が起きてしまい、同世代の子を持つ親として胸が張り裂けそうな想いです。

車に置き去りで2歳児死亡…吉村知事『デジタル技術活用した再発防止策の検討進める』 – MBSニュース
https://video.yahoo.co.jp/c/16778/6834238089ee724546d6c99622f2212cfc14a601

姉妹が別々の保育園に通っており、一人だけ預けるのを忘れて出勤してしまったお父さん。

普段は送迎を担当しているけど、この日は仕事だったお母さん。

欠席連絡をしようとするも、多忙でできなかった保育園の保育士さん。

全員の気持ちや状況が想像できるし、誰にも悪気がないだけに、本当に悲劇という他ありません。

もちろん保育園には連絡をして欲しかった気持ちはありますが、吉村府知事が言及しているように、保育園の外で起きた事故にまで保育園・保育士に責任を求めるのは違うと私も思います。

また、

「どうして親が気づかなかったんだ」
「車に乗せていて、気づかないなんてありえない」

という声があがることは理解するものの、子育て経験者であれば誰しも「ヒヤリハット」とも言える事態に直面したことがあると思います。

私自身、次女(6)と長男(1)を一人で見ている時に、どちらか片方が意識の外に言ってしまい「あっ!」と思うような状況に陥ったことがあります。

小さな乗用車であっても、急いでいる時に静かに寝ている子どもを一人降ろし忘れてしまうことは「ありえる」とわかりますし、何より父親自身が一番今回のミスを悔やんでいるはずです。

亡くなられた女児に心からお悔やみを申し上げるとともに、家族の心の傷が一刻も早く癒えることを願うばかりです。

人為的なミスはゼロにはならないけれど、エラーチェーンをどこかで断ち切るべく不断の見直しを行い、最善を尽くさなければなりません。

2歳児死亡、吉村知事「どっちに責任ではない」 対策に顔認証活用へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f9a6e07ece2bad8abee5bd453d89ec1df912472

大阪府と岸和田市は早速、登園管理に顔認証システムというテクノロジーを導入する実証実験をスタートすると表明。

テクノロジーとて万能ではありませんが、これで保育園・保育士側の負担が減り、児童の安全確保につながるのであれば、最新鋭のものを導入すべく政治・行政も支援をしていくべきです。

また今回のように、待機児童も徐々に解消へと向かう中、複数の兄弟が同じ保育園に通えない(兄弟入所の優先順位・加算が低い)制度設計にも改善の余地があるかもしれません。

再発防止に向けて地方自治体と連携して実態調査に務め、国政からも改善策を提言してまいります。

それでは、また明日。

イメージ F3al2/iStock


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年11月16日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。