匿名でやる情報発信は人を狂わせる:現役記者もハマった陥穽とは

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

私も何度か見かけたことのある、かなり強い口調で他人を批判するTwitterアカウントが、実は大手通信者の記者だったという話題がSNSを賑わせています。

【独占】ツイッターでヘイト発言を繰り返していた「桜ういろう」は、共同通信の社会部デスクだった
https://news.yahoo.co.jp/articles/670c5c6d00555675eb5d8f504f75fe537549134a

まあなんというか…修羅の国だなあと。。

SNS、特に匿名でやる情報発信は人を狂わせます。過激な言葉を使えば一定のファンがつき、さらに過激化を繰り返して引き返せなくなり、闇落ちする。

私も長らくネットの世界に身をおいてきまして、敵も多いのであまり偉そうなことは言えないのですが(苦笑)、ネット発信の鉄則は

他人を煽らず、また他人の煽りにも乗らない

ことに尽きると思います。私も若い時分は相手の挑発に乗ってしまったり、「今こそ反撃のポイントだ!」と勇んで強い言葉で相手を攻め立てたりした結果、その10倍くらいの勢いで反撃されて痛い目に遭いました

特に立場のある人の場合、ネットの集合知で総攻撃を受けた場合は極めて分が悪いですよね…

正論でおこなう政策論争ならまだしも、ありとあらゆる過去の言動まで洗いざらいチェックされるネットにおける攻防では、聖人君子でもない限りすべての攻撃を防ぎ切ることは不可能だと思います。勝てないって、マジで。

だからこそ、煽り合い・罵り合いには乗らない。議論の本筋の部分のみで、強い言葉は使わないで淡々と主張するに留めることが肝心です。

今回のケースのように、普段の仕事のウサ晴らしかなにか知りませんが、自ら他人を強い言葉で攻撃していくなどもってのほか。シンプルに自業自得といえるでしょう。

一方で、自己承認欲求から逃れることのできない人間がネット発信を手にした以上、この陥穽は誰でもハマってしまう可能性があるもの。

だからこそ、私も裏アカウントのようなものは一切つくらず、また一部の人のみが見られるクローズな限定発信も辞めました。

他山の石とし、ネットの世界で細々と生き残っていきたいと思います…。

それでは、また明日。

すでに削除されている桜ういろうのアカウント(編集部)


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年2月18日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。