動き出した日韓関係、旧徴用工問題に解決の兆し

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

対韓国外交が、一気に動き出しました。懸案事項になっていたいわゆる「元徴用工問題」に、韓国政府が具体的な解決策を提示。

韓国、元徴用工問題の解決策発表 対日改善へ大きな一歩―岸田首相、関係発展に意欲
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023030600103&g=int

>韓国政府は6日、日韓間の最大の懸案である元徴用工問題に関し、既存の公益法人「日帝強制動員被害者支援財団」が被告の日本企業の賠償を肩代わりする解決策を発表した。2018年10月の韓国最高裁の確定判決以降、「過去最悪」と言われるほど悪化した日韓関係の立て直しに向け、大きな一歩となる。

日本政府は賠償に関与せず、「解決済み」という姿勢を崩さずに済むギリギリの妥協案だと思います。

保守政権となった韓国側として、極左的であった前政権の残滓を拭い去り、建設的な日韓関係を模索しているタイミングであり、ここで韓国案をベースとしながら交渉に望むことは、日本を取り巻く安全保障環境に鑑みてありえる選択肢と選択肢です。

岸田首相 韓国ユン大統領との首脳会談を調整へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230306/k10014000031000.html

次のステージとして、ついに首脳会談の調整に入るとの報道も出ています。

大事なのは、日本の立場を後退させずに、韓国保守政権が対応できる「落とし所」を見つけること。まさに外交の手腕が問われる局面です。

輸出管理の問題とセットで解決する、という報道や観測も流れていますが、輸出管理の問題と旧徴用工問題はまったく別であることは、日本政府として何度でも強調してから物事を進めていかなければなりません。

日韓関係となると、政治関係者だけでなく国民レベルでもヒートアップしてしまう傾向にあります。

しかしながら、中国や北朝鮮の驚異が日に日に増している中、日米韓という同盟関係は今まで以上に重要になり、韓国が保守政権に変わった今は関係改善の契機であることは、冷静に認識していく必要があります。

とはいえ、必要以上の譲歩は無用。

政府与党には毅然と、しかし未来志向の対応をしてもらえるよう、引き続き我が党からも政策提言を続けてまいります。

それでは、また明日。

panida wijitpanya/iStock


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年3月6日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。