自民党議員が大挙してパリへ:炎上状態をおさめるために何ができるか?

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

本日30日に投開票が行われた

京都府 向日市議選3名
宮城県 仙台市議選5名

全員当選

となりました!

大選挙区制度で行われた向日市議選では票割りを成功させて誰一人欠けることなく議席を獲得し、関西圏以外の政令市議選でも全員当選。皆様のご支援のおかげで、着実に党勢が拡大しています。

ここからがスタートと気を引き締め、党としても新人議員が期待に応える政策活動ができるようバックアップしていきます。

ご支援ありがとうございました!

さて、週末は自民党の国会議員・地方議員が大挙して(なんと38名!)もフランス・パリに海外視察に行っていることがいわゆる炎上状態になっていました。

自民党女性局の仏研修に批判殺到「38人も行ってなにすんの?」 今井絵理子氏は反論
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6e1b4754f010cde8783375918354ba8cf7e74c5

私はどちらかというと、議員の海外視察には肯定的な立場です。

オンラインがこれほど普及した世の中であるとはいえ、やはり現地に行ってみないとわからないことはありますし、海外の議員や行政機関と直接会ってパイプを作ることも重要です。

2016年の過去記事

一方で、実際には観光旅行になっていて、議員もその海外視察の成果をまったく政策活動に反映できていないことが大半という、残念なことが多く発生しているのもまた事実です。

おまえら何しに行ったんだよ、とツッコミたくなるような視察は海外視察に寛容な私の目線から見ても沢山あります。

だからこそ「海外視察=遊び」というイメージがここまで根付いてしまったわけで、それゆえ海外に行く議員たちはより視察先での行動やアウトプットには細心の注意を払わなければなりません。

こうした観点からすると、少なくとも今回の自民党議員の海外視察のアウトプット・見せ方は稚拙すぎました。

まず38名という人数は、海外視察を効果的に行うには疑問です。本気で相手と交流して視察の成果を出そうとするなら、議員の数はせいぜい3名から5名くらい。表敬訪問としても多くて10名くらいが限界でしょう。

現場の空気を知ることも大事とはいえ、マスプロ授業をやるならオンラインで十分で、国会見学などは個人で行ったときに行うべきです。

有名観光地の前で撮る集合写真や、「パリの街並みは美しい」といった観光客めいた発信はまったく必要ないどころか、有権者の気持ちを逆なでするだけでしょう。

ではここからは、海外視察が遊びだと思われないためにどうすればよいか?この視察の「炎上」状態をおさめるために何ができるか?という建設的な提案をします。

それは視察に行った38名全員が、それぞれ個人で上質なアウトプットをすることです。

行ったメンバー全員がそれぞれ違った視点で学びを深めるからこそ、大勢で視察に行くことが正当化されるはずです。こうした団体での視察は

「事務局がレポートをまとめて、議員はそれを引用発信して終わり!」

みたいなことが横行していますが、そんなことをしているから海外視察への風当たりは強くなる一方なのです。

こうしたご評価をいただいているように、手前味噌ながら私が海外に行ったときは徹底的にアウトプットを心がけ、視察の成果を見ていただいている方に還元できるように努めています

自分なりの視点で何を学んだか、そしてこの発信を見ている人に何が伝えられるかを考えながら、海外でも毎日のブログ更新を欠かさず行い、帰国後はできるかぎり報告会を行って作成するチラシにも内容を反映させています。

そこまでやっても「遊んでいるんじゃない!」と言われるわけですから、海外視察のハードルは本当に高いですよね。でもそれくらいのことをキモに命じて議員たちは海外に行くべきなんでしょうね。

そんな私も8月には2回ほど、海外に行くことを予定しています(台湾、チェコ)。いずれも党費や私費が中心で、公費が入ったものではありませんが、皆さまにわかりやすく情報を伝えられるように努めてまいります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年7月30日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。