外国人&高齢者ドライバーを活用?!:明後日の方に向かう政府方針

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

タクシーなど外国人運転手を拡大 国交省「特定技能」に追加検討
https://mainichi.jp/articles/20230911/k00/00m/020/257000c
【運転手不足】個人タクシー、過疎地で80歳まで営業容認へ 国交省
https://news.livedoor.com/article/detail/24996966/

昨日、ちょうど党内で八代尚宏先生・原英史先生・小木曽稔先生と3人を招いてライドシェア解禁について議論をしていたところですが、政府はどんどん明後日の方向に政策を打ち出しています…。

観光地・過疎地におけるタクシー不足・運転手不足は深刻な状態に陥っていますが、その解決策として外国人技能実習生の導入や、高齢者の活用が解決策とはとても思えません

とりわけライドシェアに反対する大きな理由が「安全性」なわけですけども、道に不慣れな外国人や、運転免許返納が推奨されている世代の高齢者による運転と、ライドシェアのどちらが「安全」なのかは冷静に考える必要があります。

以前にも書いた気がしますが、ライドシェア導入先進国では車内モニターの設置を必須にしたり、女性利用者は女性ドライバーを選択できるなど、安全性を高める取り組みが進化しています。

ライドシェアに対応する自動車保険がないという点も指摘されているものの、こちらも諸外国で先例があるわけですから、保険会社がしっかりと制度設計をして対応するべきものでしょう。

ライドシェアについては確実に、できない理由を並べて忌避する局面ではなく、どのように日本に適切な形で導入するべきかを検討するべき時がきています。

また中期的にはライドシェアの完全解禁を強く提言して目指しつつ、短期的にはタクシーに関連する不必要な規制を撤廃することも重要です。

例えば大都市部ではいまだにタクシー運転手に「地図試験」が必要となっていますが、これだけカーナビや地図アプリが発展した時代に、地図を頭に叩き込んで試験をクリアしなければならない理由があるでしょうか。

地図試験は政省令で定められているものですから、政治が本気になればすぐに廃止・見直しができるはずです。

テクノロジーの進化に合わせたルールをつくり、目先のタクシー運転手を確保しつつ、速やかなライドシェア解禁を目指していきます。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年9月16日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。