法務副大臣・柿沢未途議員の職務投げ出しで国会空転!

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

参議院予算委員会初日。なんと午前中から2時間も審議が止まるという荒れ模様となりました。

原因は、突然辞任を申し出た法務副大臣の柿沢未途議員です。

柿沢氏出欠巡り2時間中断 法務省「独断」を首相陳謝

エラー

参院予算委員会は31日、東京都江東区長側の公選法違反事件を巡り、法務副大臣を辞任した柿沢未途氏が野党の出席要求に応じなかったため、2時間弱にわたり審議が中断した。開会に先立つ午前の理事会で与野党はいったん柿沢氏出席に合意したが、法務省は「既に辞表を提出した」として独断で拒否。首相は「国会の権威を損なう重大行為。二度とあってはならない」と法務省の対応を陳謝した。

柿沢未途衆議院議員 衆議院HPより

ネット選挙違反で辞職する江東区長に対して、「ネット広告は私が指示したもの」となぜか突如として新聞インタビューに自白し、それが報じられた朝に辞表を提出した柿沢未途氏。

その辞表が受理されないうちに、出席要求をされている予算委員会を欠席するという、完全な職務投げ出し・意味不明な事件です。

法務省が独断で出席を断ったという展開は腑に落ちませんが、すべての原因は自分勝手な事情で予算委員会中に保身に走り、辞表を出してきた柿沢未途議員にあります。

さすがに国会軽視も甚だしいと、私自身も腸が煮えくり返る想いです。

その怒りたるや、極めて珍しく小西ひろゆき議員と見解が一致するほどです。

今回の事件は、不可解な点が多々あります。

通常、予算委員会の最中にこんなことを敢えてやるのは考えられません。

あと一日待てば終わるわけですから、それから新聞インタビューに答えるなり辞表を出すなり、タイミングは図ることができたはずです。

実際つい先日まで、木村江東区長の辞任に対しても、柿沢未途議員は他人事のようなコメントをSNS上に残していました。

考えられるのは、柿沢未途議員の身に辞職を急がねばならない・保身に走らねばならない「何か」が急遽起きたということでしょう。

特捜の捜査は江東区長だけでなく、実質的に選対本部を仕切っていた柿沢未途氏にも及んでおり、また公選法以外の疑惑も存在すると噂されています。

ただいずれにしても、そうした事情は国会運営には関係なく、職責にある間は出席要求があれば応じて答弁するのは当然の義務です。

加えて、今回の件は岸田総理の任命責任も重大と言わざるを得ません。

先般の山田太郎議員のような事件であれば、岸田総理にとって見れば寝耳に水のアクシデントであると擁護することも可能ですが、江東区長をめぐる公選法違反疑惑と柿沢未途氏の関係性は任命前から政治関係者ならみな知っていたことです。

そんなリスクをかかえる人間を、ましてや法務副大臣に任命したわけですから、岸田総理の先見のなさ・危機管理能力の欠如については厳しく指摘せざるをえません。

柿沢未途議員が辞職となれば、江東区長選挙のあとは衆院補欠選挙まで見えてくることになり、江東区においては混乱が続きます。

一刻も早く混乱が収まり、国会も江東区政も正常化されるよう、双方の当事者である私としても自分ができることに力を尽くす所存です。

まずは明日の予算委員会質疑を頑張ります。柿沢未途氏のおかげで時間が大幅に乱れていますがっ(怒)!

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年10月31日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。