副大臣・政務官がスキャンダルで立て続けに辞任。

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

先週、税金滞納&差し押さえのスキャンダルが出た神田財務副大臣は、週明けの本日に辞任する運びとなりました。

神田副財務相が辞表提出 税滞納問題で 政務三役が「辞任ドミノ」
https://mainichi.jp/articles/20231113/k00/00m/010/047000c

醜聞やミスですぐに役職が失われるのは、比較的どうかなと考えている私ですが、今回の件は職責に直結するものでありさすがにアウトだと言わざるを得ません。

橋下徹氏 神田財務副大臣を更迭できない岸田首相に「何でクビって言わないんですか?」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bb0a2d8ec0fe1323b4872afab9bf53d89de2e68

>「もしこのまま認めてたら国民みんな滞納しますよ、そりゃ。財務副大臣も滞納してるんだからオレも滞納するよって言われたら、どうやって対応したらいいんですか! 税務署の職員だって困りますよ。もう総理もすぐクビにしてくださいよ」

これについては松田公太氏や橋下徹氏の指摘する通りであり、本人が事実と認めた時点で即刻更迭をするべきだったと思います。

3人連続の辞任を見ていて思うのは、1年刻みで大臣(政務三役)のポストを配分していく自民党型政治の限界です。

そもそも「適材適所」で本気で仕事をしようと思うなら、たった1年で巨大官庁の指揮ポストを変えるわけないのですが、建前で「順番待ち」している議員たちに役職を回してきた永田町政治。

しかし、ポストに就く人数が多ければ多いほど、スキャンダルや醜聞が噴出する可能性が高いわけです。

「いや、そんなの昔から同じだったんじゃないの?」

と思われるかもしれませんが、時代で変わった要素としてはおそらく下記の2つです。

●情報化社会の進展によって、さらにスキャンダルが発覚しやすくなっていること
●ある種の社会・価値観の「潔癖化」が進み、かつてであれば謝罪で許されたことも辞職・失職に追い込まれること

後者はもちろん、昔から程度問題だったと思いますが…

政治家にクリーンさを求める声が強くなったというより、これも情報化社会によって、有名人のスキャンダルを集団で批判しやすくなっている→批判が加熱しやすいのかもしれません。

いずれにしても、たった1年でコロコロ役職を変えること自体が異常だったわけですから、ここらでこの自民党政治の慣習も終わりにするべきではないでしょうか。

内閣の支持率も30%を割り込み、「代わりがいないから倒閣の雰囲気もなく、低空飛行で安定」だった岸田政権にもとうとう歪みが生じるのでしょうか。

しかし政府与党への失望が広がる一方で、受け皿となる野党の支持率が上がっていないのもまた事実。

続く補正予算案の論戦で、しっかりと政策を示してまいります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年11月13日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。