アルゼンチンの大統領選の決選投票で、極右のハビエル・ミレイ氏が、与党連合の支持を得ていた左派のセルヒオ・マサ氏を破りました。ミレイ氏は自国通貨であるペソを捨てて米ドルを法定通貨にするといった過激な政策を掲げていました。
アルゼンチン大統領選、決選投票で右派ミレイ氏が勝利 親中から転換かhttps://t.co/kENp9nTA0Y
アルゼンチンは通貨ペソの価値の下落や旱魃による農作物の不作で激しいインフレに見舞われ、貧困層は国民の4割を超える。
— 産経ニュース (@Sankei_news) November 20, 2023
アルゼンチンは激しいインフレに見舞われており、国民の4割が貧困層です。長く続いた左派政権への失望が異形の大統領を誕生させることになりました。
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ミレイ氏にはなんともいえない独特の魅力があります。
アルゼンチンの大統領選で勝利したミレイ、その政策のアイディアをペットの犬から得ているとのこと。しかも、初代のペットが亡くなったのでクローンで作った犬5匹とテレパシーで対話しているとのこと。「アルゼンチンのトランプ」とか言われているけど、本家を超えてる。https://t.co/LRuhrn2mM8 pic.twitter.com/3Bq7MvQZLN
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) November 20, 2023
そのミレイ氏の掲げる政策はとにかく過激です。
・ミレイ氏の改革案はチェンソー計画と呼ばれ、18の省庁のうち10を閉鎖、公教育も公的医療も廃止し、政府支出を大胆に削減する
・アルゼンチンはペソをやめアメリカドルを導入することも提案
・臓器移植は優先リストをやめ市場経済を導入し売買可能にする大胆な施策も提案
— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) November 20, 2023
・ミレイ氏はカトリックとして育ったが、ユダヤ教に改宗すると言っており、カトリックが貧困を助けてないことや自身の社会正義の観点より、公の場でローマ教皇を「クソ共産主義者」「共産主義のクソ」「地球の悪意の代表」と罵倒
— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) November 20, 2023
・ミレイ氏のその他の主張
・反中国、反ロシア、反独裁国
・ウクライナ支援
・イスラエル支援
・反中絶
・反LGBTQ
・反左翼
・反共産主義— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) November 20, 2023
ミレイ氏は極右というよりアナーキストなのでしょうか?
【速報】アルゼンチン。税金9割廃止、社会保障廃止、公共事業・医療・交通廃止 https://t.co/LOjgAjldmR
— ツイッター速報〜BreakingNews (@tweetsoku1) November 20, 2023
この主張は日本の一部でも受けそうです。
アルゼンチンの新大統領のキャラ
左翼はクソ!
マスゴミはクソ!
LGBTQはクソ!
ローマ教皇は邪悪!
中国はクソのクソ!
ロシアもクソのクソ!
特権階級氏ね!
ウクライナ頑張れ!
役所はぶっ潰す!
公金ちゅーちゅーざけんな!— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) November 20, 2023
ミレイ大統領の誕生で、アルゼンチン経済は落ち着くのかさらなるカオスを招くのか・・・。
誰も覚えていませんが、第二次世界大戦前までアルゼンチンは先進国に含まれていました。
アルゼンチンは誰が大統領になっても前途多難そうですが、日本も将来的には対岸の火事ではないのかもしれません。
アルゼンチンを笑ってる場合じゃない → 「抑制しきれなかった年金は将来世代が負担を迫られる『暗黙の債務』として積み上がる。法政大の小黒一正教授の試算によると、この見えない債務は19年の時点で1110兆円と国の長期債務残高に匹敵」 https://t.co/LpXzu5hzVj
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) November 21, 2023
【参考記事】
- 1860万人が貧困者のアルゼンチン:日本と共通している点
- 40年前に逆戻りしたアルゼンチンの一人当たりの実質所得
- アルゼンチンは来年ハイパーインフレに向かうのか?
- アルゼンチン大統領の決戦投票の行方やいかに?