青森冬物語:グルメとアートで綴る旅の記録

出口 里佐

出口里佐です。

先週も青森に行って来ました。今回は、青森市に一泊と弘前市に一泊です。美味しいもの、楽しいものをまた色々見つけて来ました。

ジークフリート松原店。スイスの山のお家のよう。

青森市内、棟方志功記念館(3月末に閉館予定)の次の松原三丁目のバス停近くに、ジークフリート松原店というお菓子屋さんがあります。スイスあたりの山のお家の様な外観で、去年あたりから前を通る度に気になっていて、今回初めて、お店に入ってみました。

ケーキの種類が豊富で、目移りします。今回、ケーキはオレンジケーキとフォレブランを購入。その他に、日持ちするお菓子として「塩バターどらやき」、青森市制百年記念銘菓の「うとう村から」。

塩バターどらやき。
ゲランド産塩で、バターがほんのり塩気、どら焼き餡とハーモニー。

特に美味しかったのは、「塩バターどらやき」。包装袋には、ゲランドの塩とバター、とあるので、フランスのゲランド産塩とバターを使っているのでしょう。あんこと塩バターの混ざり合った味が良いバランスで、大きめのどら焼きがペロリと食べられます。

そして今回青森市内で宿泊したのは、ダイワロイネットホテル。春節が始まっていたので、中国人のお客様達で、朝食会場が混雑していました。

ダイワロイネットホテルの朝食。
白いご飯の上に色々とお惣菜をのせて、お盆のスペースを節約します。ねぶた漬けとリンゴジュースのリンゴ酢入り、八戸せんべい汁は外せません。

こちらのホテルでも、白いご飯のお供には、青森県人なら誰でも知っている、ねぶた漬け、帆立貝焼き、その他、人参のたらこ和えが懐かしかったです。冷たい飲み物で、りんごジュースにりんご酢を入れたものがさっぱりして、美味しかったです。ここでも、八戸せんべい汁がありました。

このホテルの特に気に入っているところは、通常のチェックアウト時刻の11時を、1時間千円で14時まで延長できること。Zoom会議の場所を旅先で見つけるのはなかなか難しいです。スターバックスなどは、コンセントはあっても周りが賑やかすぎて、また会議の内容がヘッドフォンをしていても、自分の声は他の方に筒抜けです。ホテルの部屋でそのまま延長出来れば、ビジネス会議も気兼ねなく出来ます。

さて、二日目は、奥羽本線で青森駅から、弘前駅に移動。今回は、田舎館村の、冬の田んぼアートがお目当てでした。

冬の田んぼアートは雪不足で開催中止。来年は開催して欲しいです!

しかし、その田んぼアート駅に向かう、弘南鉄道の弘前駅の切符売り場に、なんと中止の貼り紙!ガーン。田舎館村のホームページには1月の日付で「今年も開催します」とあったのに。後で良く調べたら、他の場所に中止のお知らせがありました。青森県内では、NHKでも雪不足で中止のニュースを配信していた様。

しかし、ここまで来たので、電車で田んぼアート駅に行くだけ行って、田んぼだけ観て来ようと決めて、次の電車まで、弘前駅構内のBrick A FACTORYで、待ちました。

弘前駅構内Brick A-FACTORY店内 。
窓側にコンセントのあるカウンターテーブル。

こちらは、青森県内の特産品、りんごジュースや、りんごのお菓子、ジャムや調味料、お酒など、お土産が購入できて、カフェにもなっているスペースです。カフェでは、窓側の席はコンセントが使え、Wifi も飛んでいるので、旅人には便利です。

アップルチーズタルトは、シードルを混ぜた生地にりんごが入っています。

チーズタルト(450円)とアップルティー(230円)をいただきました。寒い時のアップルティーは、心が和みます。タルトも美味しかったし、スマホの充電もさせてもらえて、良かったです。窓側の席からは、雪が積もった線路や、山並みが見えて、ホッとする風景でした。

弘南鉄道田んぼアート駅

田んぼアート駅に着いてから、田んぼアートを見られるやぐらの様なところに行きましたが、「夏の田んぼアートまでまたね!」という貼り紙があって、やっぱり中止なんだと再確認。

田舎館村博物館
地元のアーティスト、GOMAさんの作品展が5/6まで開催中。

道の向こうで人が何人か歩いている様でしたので、そちらに向かうと、田舎館村博物館という場所で、GOMA展2が開催中でした。次の帰りの電車まで20分くらいしか無かったですが、入場料を払って観て来ました。

GOMAさんの作品。「金魚ねぶたの大冒険」の何枚かのシリーズがストーリー性があって、童話の様で楽しかったです。

GOMAさんは、地元で有名なアーティストだそう。ポップで、観ているだけで元気が出ます。楽しく最後まで拝見しました。田んぼアート駅で、田んぼだけ観て帰ることにならなくて良かったです。5月6日まで開催だそうです。

弘前れんが倉庫美術館。
美術館の他、ミュージアムショップや美味しい軽食やデザートがいただけるカフェも併設。

弘前駅から百円バスで、弘前れんが倉庫美術館に移動。ニューヨーク、ブルックリンで活躍する、アーティストの松山智一さんの作品展「雪月花のとき」を観てきました。

ニューヨーク・ブルックリン在住のアーティスト、松山智一さんの作品展が3/17まで開催中。

絵画は色使いが鮮やかで、アンリ・ルソーに影響を受けた作品が興味深く、オブジェでは、金属を使用した大型のものが、2階からも角度を変えて鑑賞できる様になっていて、迫力がありました。

弘前に来たら、ダ・サスィーノ。ディナーのみ、予約して行ってくださいね。

ディナーは、以前ご紹介したサスィーノ。冬のメニューの数々。こちらは弘前に来たら必ず行きます。

青森の滋味を堪能できる名店:オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノ
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翌日は、青森空港から東京に戻りました。今回、少し時間があったのでラウンジを利用しました。1100円を払うと誰でも利用できますが、私のクレジットカードがたまたまラウンジを無料で使えるものだったので、30分ほど休憩させていただきました。

リンゴジュース専用マシンがあるのは、青森空港ならでは。

食べるものはなく、飲み物だけですが、コーヒー、紅茶のほか、リンゴジュースの専門のマシンがあるのが、青森だからでしょう。もちろん、リンゴジュースをいただきました。コンセントのあるデスクの前に座ってゆったり出来ました。ソファだけの席もありました。以前は1人用の個室もあった記憶がありましたが現在は無くなっており、「オンライン会議の場合は有料会議室を借りてください」と貼り紙がありました。

お土産は、今回、胡麻新月という、胡麻せんべい(625円)と、直火焼りんごカレールー(378円)の2つを手荷物検査前に購入。

胡麻新月。素朴な味。耳だけバージョンは、すぐに売り切れ。

胡麻せんべいは、子供の頃のおやつで、お砂糖がほとんど入ってない、虫歯にならないおやつとして、祖母にしばしば食べさせられました。今あらためて食べると、素朴な味で子供の頃より美味しいなと思います。今回は個包装のものを購入しましたが、胡麻せんべいの耳と呼ばれる周りの部分だけまとめて販売もしていました。これは人気ですぐに売り切れるそうです。

直火焼きりんごカレールー。リピートしています!

直火焼きりんごカレールーは、以前青森出身の会社の同僚にいただき、美味しかったので、自分でもリピートして購入し、自宅でカレーを作るときにたびたび使っています。

青森県産米「青天の霹靂」を使った青天のフィナンシェ。
コーヒーに合います。搭乗口近くで、購入。

搭乗口近くの売店で、飛行機の中で食べるおやつとして、青森県産のお米、青天の霹靂を使用した、青天のフィナンシェ(200円)を購入。機内サービスのコーヒーとともに、いただきました。

冬の青森には美味しいもの、見どころがいっぱいあります。ぜひ訪れて楽しんでくださいね。