大谷選手は英語を読まず水原氏に騙されて振込操作をしたのか?

大谷選手が違法賭博企業に振り込んだのか、水原氏が勝手にしたのかというのが焦点になっているが、あえて私が推理すれば、その中間の状況があり得るのでないかと思うし、それがもろもろいちばん矛盾なく説明できるのではないか。

つまり、振り込みする場に大谷選手はいたが、水原氏はどういうことをしているかを少なくとも誠実に説明していなかったということではないか。

水原一平氏 NHKより

そもそも、大谷選手の口座からネット振り込みをする場合に、どのような認証システムになっているのかが不明なので、そこは想像なのだが、水原氏がまったく勝手に振り込んだというのは普通には考えにくい。

次に考えられるのは、水原氏に大谷選手が一度の振り込みの限度額と報じられている50万ドル以下なら、自由に振り込めるように認証システムに必要なパスワードその他の情報をすべて提供し、日頃から任せておいたという可能性だが、それはありうる。しかしそれならば、水原氏が当初大谷選手が承知してくれていたというのがあまりにも白々しすぎる。

ソウルでの第一試合後の会合での様子はあまり明らかになっていないが、球団オーナーらがいる中で水原氏が事情説明をしたときに、大谷選手は途中で不審に思い、別の通訳(山本投手の通訳か)に助けを求め、「私は金を盗まれた」と言いだし、その後、水原氏が説明を変えるようになったと言われている。

とうことは、大谷選手は「部分的にだけ知っていて寛容だったが」が「すべてを知って怒りだした」ということになる。

ということは、振込は、水原氏がなかば大谷選手を騙してやらせたというなら辻褄が合う。詳しい事情を言わずにログインさせて画面の説明を正確にせずに手続きを進ませたとか、あとは私やりましょうとかいって操作したとかである。

外国語のサイトで申し込みするときに、誰かに横にいてもらって、通訳してもらったり、「これ大丈夫ですよね」とか確認してもらったりしながら振り込みとか申し込みをするなんてよくあることだ(日本語でもあるだろうが外国語ならなおさらだ)。

そのときに、水原氏が大谷選手に、何を説明しなかったのか、説明をしたが部分的に騙したのか、あるいはまったく違う説明をしていたかなど、いろいろな可能性がある。とくに、違法賭博会社に大谷選手の名前で直接に振り込むのだとしっかり認識させていなかった可能性は大きい。

そして、水原氏は球団には大谷選手が罪に問われるような可能性がないような説明をし、そこそこ安心した球団関係者は選手の前で水原氏に説明させたのだが、水原氏にとって誤算は、大谷選手もその場に同席したこと、その水原氏の英語での説明をある程度は聞き取り理解しようと大谷選手が疑問を持ち、別の通訳に説明を求めたことだろう。

球団関係者は、大谷選手との事前のコミュニケーションをとることは、水原氏を介在させられないから難しい。ほかの通訳に頼むには情報漏れが心配だからしにくいということで、十分にしなかったのだろうか。

いずれにせよ、ネットで、とくに外国語での金銭のやりとりをするときには我々も十分に注意することが必要だし、語学が苦手でも翻訳ソフトなどを使い自分でも理解するようにつとめるべきだということだろう。

いずれにせよ、「なぜ大谷選手は大失敗をしたのか:甘やかしたマスコミの重大な責任」でも書いたように、大谷選手は単なる被害者ではない。不注意によって違法賭博組織に巨額の資金を流してしまったのである。

なぜ大谷選手は大失敗をしたのか:甘やかしたマスコミの重大な責任
水原一平通訳の問題について日本のマスコミは大谷翔平選手を最初は被害者として扱っていたが、そんな話ではない。自分の口座から違法ギャンブル業者に大金を振り込んだ大谷選手は、第一次的には大谷選手があらゆる嫌疑を受ける立場にある。 申し開きが...

その不注意は、大谷選手がしかるべきスタッフやマネージメント会社を雇っていなかったことが原因である場合でも責任を問われるべきものだ。たとえば、危険な銃砲類や日本刀を、鍵もかけずに保管して犯罪に使われた場合によく似た話になる。