大手企業がCM差し替えなど凄まじい展開に
フジテレビ・中居正広の不祥事についての女性セブンと文春記事
令和6年=2024年12月末に週刊女性セブン2025年 1/9 号(12/19発売)にてフジテレビが、中居正広氏と女性が2人きりになるようにセッティング、それが原因でフジテレビ内部が揉めたとする報道をし、続く12月25日に週刊文春にて中居氏が女性と9000万円の示談金を支払うなどの合意をしたとする記事が出たことについて。
フジテレビは12月27日に同社HP上で以下の声明を出していました。
一部週刊誌等における弊社社員に関する報道について
このたび一部週刊誌等の記事において、弊社社員に関する報道がありました。
内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません。
会の存在自体も認識しておらず、当日、突然欠席した事実もございません。その他、プライバシーに関することは控えさせていただきます。
一方で、出演者などステークホルダーとの関係性のあり方については改めて誠実に向き合い、弊社のコンプライアンスガイドラインの遵守により一層努めてまいります。
なお、今回の件に関して、SNS等で弊社社員および関係者に関する憶測による記事・投稿が見られます。
誹謗中傷や名誉棄損に繋がる内容は看過できかねますので厳にお控えください。
中居氏は12月27日に有料会員サイト内で「今向き合わなければならないことを真摯(しんし)に、懸命に取り組んでおります」とコメントを発表していましたが、話題が止まらず、この状況を受けて令和7年1月7日には中居氏がMCを務めるフジテレビの「だれかtoなかい」が1月12日の放送から当面の間休止を発表。
1月9日には中居正広氏の公式サイト「のんびりなかい」にて、お詫び文が掲載され、「⼀部報道にあるような⼿を上げる等の暴⼒は⼀切ございません。なお、⽰談が成⽴したことにより、今後の芸能活動についても⽀障なく続けられることになりました。」などと書かれていました。
アクティビスト(物言う株主)として日本企業に投資している米ダルトン・インベストメンツと英国の関連会社がフジ・メディア・ホールディングスを対象に、第三者委員会の設置を要求する書簡を14日付で送ったと報道され、その後の1月17日にフジテレビが記者会見を開き、同社の港浩一社長がお詫びと今後の対応について説明していました。
2025年1月17日株式会社フジ・メディア・ホールディングス
当社子会社に関する報道及び「グループ人権方針」の徹底について
フジテレビ港浩一社長の記者会見で動画撮影禁止の謎
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250117/k10014695441000.html(魚拓)
フジテレビ港浩一社長の記者会見では、「動画撮影」が禁止されていたようで、中継動画は有りませんでした。そのため上掲のようなNHKのテキストでの記載でしか、会見の様子を把握することができません。
上掲記事では、冒頭説明と記者との質疑応答の全文が掲載されている…らしいです。
映像がないので、全文なのか、はたまた誤りがないのかは判断出来ませんし、質問した記者の所属も名前も分かりません。
こうした対応自体も批判の対象になっています。
フジテレビの調査委員会は日弁連ガイドラインの第三者委員会でない?
一連の週刊誌の報道を受けてフジテレビは去年から外部の弁護士を入れて調査を進めていますが、会見で港社長は、事実関係を確認し、会社の対応が適切だったのかを検証するため新たに第三者の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げると明らかにしました。
調査の結果がまとまった段階で速やかに公表するとしています。
ただ、会社は「日弁連=日本弁護士連合会のガイドラインにもとづく第三者委員会ではないと思う」と述べています。
フジテレビ側は「去年から外部の弁護士を入れて調査を進めていた」としていますが、ここで「新たな調査委員会」を立ち上げるとしています。
これはいったい?
参考:日弁連:企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン(本文)
日弁連ガイドラインでは、「企業等と利害関係を有する者は、委員に就任することができない」とあり、顧問弁護士は利害関係者に当たるとしています。
この日の記者からの質問でも「年末から入っていた弁護士とはまた別の方か」「いわゆる第三者委員会とは異なるのか。」というものに対して「第三者の弁護士を中心とした調査委員会」「それにつきましても決まった段階で、お伝えしたいと思います」というほぼゼロ回答でした。
普通はこの段階で「利害関係人を除外した委員会」といった感じで即答するはずなので、利害関係者が居るのでは?と考えるのが自然な状況になっています。
TBS「THE MC3」は降板「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」は放送終了、トヨタなどCM差し替え
フジテレビでのCM放映 企業間で対応見直す動き急速に広がるhttps://t.co/qUIv7t9a1t #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) January 19, 2025
他の中居氏が出演する番組について、TBSの「THE MC3」は降板、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」は放送を終了することになったと1月20日に示されました。
フジテレビのCMについては、明治安田生命、トヨタ自動車、日本生命、NTT東日本セブン&アイ・ホールディングス、日本マクドナルド、サッポロビール、花王、JR東日本、ダイハツ工業、スズキが、フジテレビで放映している自社のコマーシャルの差し止めを発表したり、自社のコマーシャルを公益社団法人の広告に差し替えるとしていることが20日までに判明しています。
テレビCMを提供することに不満を持っていた企業が、これを機に撤退するのではないか?とも言われ、この動きが加速するのかどうかが注目されています。
編集部より:この記事は、Nathan(ねーさん)氏のブログ「事実を整える」 2025年1月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「事実を整える」をご覧ください。