ケネディ大統領暗殺事件の新資料公開:やっぱりオズワルドだった?

就任早々にトランプ大統領が発令した大統領令を基に、ケネディ大統領の暗殺事件等に関連する資料が機密解除されました。

ケネディ暗殺をめぐり、政府機関の関与を疑う陰謀論が根強く存在しています。しかし、その見解を裏付ける証拠は今回の新資料からは見当たりませんでした。

ケネディ大統領夫妻 Wikipediaより

事件後に発足したウォーレン委員会は元海兵隊のリー・ハーベイ・オズワルドの単独犯行であった断定しています。

一方で、なぜ今回機密解除された資料が60年近く機密扱いだった理由が段々と明らかになっています。

新資料に関する傾向として、冷戦期の中南米地域における諜報活動の手法などについての情報が多く含まれています。

また、存命中の諜報員や協力者の個人情報が載っていたことも文書が秘匿されていた理由のひとつでした。しかし、個人情報が「暴露」された関係者は、ケネディの事件を調査していた人々であり、ただただ迷惑を被っているだけみたいです。

ワシントン・ポスト紙の調査によると、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件に関連する非編集ファイルの中で、200人以上の元議会スタッフなどの社会保障番号やその他の個人情報が公開されていた。

今週公開されたジョン・F・ケネディ暗殺事件の文書には、社会保障番号を含む個人情報が新たに含まれており、関係者はこれに不満を抱いている。

日本と関係する興味深い新資料も出ています。

今回の機密解除はケネディ大統領暗殺事件に政府機構が関与していたと信じる方々にとっては残念な結果に終わりました。

しかし、近年の日本における単独犯による首相暗殺または未遂事件を鑑みると、射撃の腕がまずますであったオズワルドがやった、という結論が真相なのではないでしょうか?

24 歳の元海兵隊員オズワルドは、テキサス学校図書倉庫の 6 階から発砲した。1956 年 12 月の最終射撃試験で、彼は「狙撃手」の資格を得た

リー・ハーヴェイ・オズワルド Wikipediaより

また、政府機関が大統領を暗殺し、その事実を60年に渡り秘匿するほど「有能」であるのか、という疑問もあります。第二次大戦後の米国諜報機関の歴史は失敗の連続です。