コメの価格上昇が続いており、4月中旬には全国のスーパーでの5キロあたりの平均価格が4220円に達し、16週連続で値上がりしました。政府は価格抑制のために備蓄米を放出しましたが、効果はほとんど見られていません。
「備蓄米、何の効果もない」 5㌔平均4000円台、いつまで 誤算は23年産米の不作https://t.co/JE8NeNLB69
高騰の原因は2023年産米が想定以上の不作で、需給バランスが崩れたためとみられる
需要が減る中で作付面積も減り、急な不作や需要増に柔軟に対応できないというコメ市場の課題が露呈した格好
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 3, 2025
背景には2023年産米の不作と精米歩留まりの減少に加え、訪日客の増加や災害への備えなどによる需要増が重なり、需給バランスが崩れたことや、精米処理能力の限界や輸送・包装資材の不足、さらには農水省への報告義務といった事務負担が、備蓄米の流通の遅れをさらに悪化させているといわれていますが、それらは根本的な原因ではありません。
米は生産だけでなく既存の流通も腐っている。仮に輸入を解禁した場合でも今の流通システムは使うべきではないね。 https://t.co/qOiLymNPXa
— 戯画兎 (@giga_frog) April 30, 2025
効果がないのは備蓄米放出の時に卸売業者や大手スーパーを落札から排除し、コメの価格低下を嫌がるJAにだけ買い占めさせてた時点で分かりきった事。農水省もJAも今のコメ高騰を解決する気が全くない。両者とも解体するべきだ。 https://t.co/2F5WivsIkn
— 自由人希望者 (@hopefor_freedom) May 4, 2025
このような状況下で、コメの店頭価格は当面高止まりすると見られています。

どれだけ消費者を困窮させても国消国産にこだわりたいJA
そもそも農水省はコメの供給不足への明確な対策を持っていません。
5キロ1万円まで上がって輸入圧力が高くなれぱ、コメ農家の優遇より支持率維持の方が優先される。国産米を守れなんて声は値上がりで消える程度の話。
「備蓄米、何の効果もない」 5キロ平均4000円台、いつまで 誤算は23年産米の不作(産経新聞) https://t.co/PY9imwwGeZ
— 中嶋よしふみ@Yahoo!ニュースに配信する編集長️専門家向け執筆指導✏️保険を売らないFP (@valuefp) May 4, 2025
政府は備蓄米の入札を繰り返し実施しており、価格にはある程度の下落傾向が見られましたが、それでも十分とは言えません。長年の減反政策によって生産量は1970年代の半分以下に減少しており、維持のために年間数千億円の補助金が投入されている状態です。こうした補助金に依存した生産体制は持続可能ではなく、今後10年で累計数兆円の財政負担が見込まれています。
「コメ農家の時給10円説」はウソである…日本人に高いコメを買わせ続ける農水省・JA農協の"裏の顔" 利権を守るためにこの国の農業をダメにした https://t.co/WwGXkYzozN
— PRESIDENT Online / プレジデントオンライン (@Pre_Online) April 25, 2025
また、JA農協は「国産重視」「輸入反対」を掲げつつ、実際には輸入穀物を使って利益を上げており、主張と実態に矛盾があります。この結果、消費者は高額なコメや乳製品を買わざるを得ず、とくに子育て世代を中心に家計への負担が重くのしかかっています。
コメ農家を補助金漬けにして生産力・稼ぐ力を低下させた減反政策。この失敗を農水省が認めず、その場しのぎの「嘘」を繰り返す理由を私なりに考察しました。「頭じゃなくて米価を下げろ」農水相謝罪に国民から猛ツッコミ!…それでも政府が「コメ高騰政策」を平然と続けるワケ https://t.co/IZTza1aUbA
— 窪田順生 (@writer_kubota) April 24, 2025
コメ価格が高騰するなか、環境の変化による品質低下が懸念を示す専門家もいますが、世界的にはコメの生産量は増加傾向にあります。2023年から2024年にかけては3%増加しており、供給不安は日本固有の政策問題が大きな要因とみられます。
コメの世界生産は1年1%ペースで増加中
特に2023→2024年は3%増https://t.co/dzYoh6v5X1日本が勝手に減ってるだけです。そしてその原因は気候変動ではなく減反。しかし今でも生産量世界12位なんだね。 https://t.co/Bn7SPorXTT pic.twitter.com/GvKi4Bvex7
— Spica (@CasseCool) April 30, 2025
にもかかわらず、関税の影響により1俵(60キロ)あたりの価格の多くが関税分で、5キロで約1700円の負担となります。年間300キロのコメを消費する4人家族では、関税だけで10万円以上を余計に支払っている計算になります。
育ち盛りの男のが2人いる4人家族だと年間300kgぐらいコメを消費する。関税を102,000円負担することになる。家計へのインパクトは莫大。ここにも高齢者(少食)より現役世代に税負担が偏る仕組みが…。 https://t.co/4Cp1cFHGzX
— Spica (@CasseCool) April 25, 2025
すでに消費者が農産品で犠牲になっているのに知らないふりか。なぜ政治家は農業だけをことさら優遇するのか。 https://t.co/RgGOTMv99T
— 戯画兎 (@giga_frog) April 29, 2025
国民の多くは「食料危機には国産が必要」と考えますが、過度な農業保護や非効率な支援策が続けば、財政と消費者の負担は今後も拡大する一方です。農業を守ることと、生産性の低い構造を温存することは別問題であり、構造改革や輸入自由化を含めた現実的な議論が求められています。
農業団体と農林族が日本の癌。自民党と一緒に吹っ飛んでもらうほうが国益になる。
「コメの関税を下げたら自民党は吹っ飛ぶ」 農業団体首脳が断言 農林族のドンも危機感あらわ…コメ輸入拡大で試される石破政権https://t.co/kpUIPLR0ay
— 戯画兎 (@giga_frog) April 25, 2025
いずれにせよ、問題は関税だけでなく、流通経路にも大きな問題があることが誰の目にも明らかなものとなりました。もはや部分的な修正では不十分であり、農水省とJAの抜本的な改革、あるいは解体が必要だと思われます。