立川の小学校で教員襲撃:児童の保護者関係者2人を現行犯逮捕

8日午前11時頃、東京都立川市立第三小学校に男2人が侵入し、教室や職員室で教職員5人に暴行を加えたとして、警察に現行犯逮捕されました。児童にけがはなく、負傷した教職員は30〜70代の男性で、いずれも軽傷とみられています。

イメージ Milatas/iStock

事件の発端は、この学校に通う2年生の女子児童の母親が、担任教諭とのトラブル相談のため午前9時過ぎに来校したことでした。話し合いはまとまらず、母親は一度帰宅後、知人の46歳と27歳の男2人と共に再び訪れ、2階の教室で担任教諭らを殴ったうえ、1階の職員室でも暴れました。男の1人は「制止されたので振り払っただけ」と容疑を否認し、もう1人は「何発か殴った」と認めています。

男らの氏名が公表されないのがおかしいという指摘も多く見られますが、児童らのプライバシーが関わってくるために事実関係が出そろわないと公表は難しいと思われます。

事件当時、教室にいた約30人の児童は、瓶が割れる音や暴行に驚き、泣きながら体育館などへ避難しました。現場は混乱し、保護者が急いで迎えに来る事態となりました。教員の対応には賞賛の声が寄せられる一方で、限界も指摘されています。

市教育委員会は当日記者会見を開き、児童の心のケアのためにスクールカウンセラーを派遣する方針を示しました。安全であるべき学校で起きた暴力事件に、多くの保護者や地域住民が衝撃を受けています。