大阪万博が開催されておりますが、今回の万博でイギリスパビリオンのアフタヌーンティーが大炎上したことは皆さんの記憶にも新しいことでしょう。
万博に行ってきました。
書きたいことは沢山あるけど、とりあえず一番衝撃的なだったことを書きます。
うちの息子は大の紅茶好きで、イギリス館のレストランで提供されているアフタヌーンティーをとても楽しみにしていました。
1セット5千円と料金的には妥当な価格で、伝統的なアフタヌーンティー pic.twitter.com/2CI21HJkSB
— Yasuko (@miyapii8844) April 28, 2025
その後あれがどうなったのか、すっかり飽きてしまった方が多いのでもうどうでもよくなっているのかと思いますが、しかし大炎上で得られたのは日本には格安で質の高いアフタヌーンティーが大量にあるという情報です。
そしてそれに関して一番喜んでいるのは実はイギリス人であるうちの家人です。日本に行く楽しみがまた増えたというのです。
そもそもイギリスに住んだことがない日本の人々は驚くかもしれませんがイギリスではアフタヌーンティーを体験したことがないイギリス人の方が多いのです。
そもそもイギリスでアフタヌーンティーをやろうとするとちゃんとしたものは高級なホテルに行かなければありません。1回あたり1人1万円近くかかります。しかし出てくるものは日本の基準ではかなり無骨なケーキやサンドイッチで紅茶も思ったほど大したことはなく、そこまでの値段を出す価値はないなというものばかりです。
田舎の方のカフェとか貴族の館に行くと出てくるアフタヌーンティーもありますが、素人が作ったような適当なサンドイッチにバサバサのスコーンが出てくるだけで何千円も払うような価値は全くありません。

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しかもそういうアフタヌーンティーを楽しんでいるのは外国人観光客や80代以上の人だらけです。
つまりイギリスにおけるアフタヌーンティーというのは日本でならお茶のお点前、スコーンは「きんつば」「落雁」のようなもので、もはや現代のイギリスの日常生活に存在するものではないのです。
ではイギリスの一般の人々は一体何を楽しんでいるのか。
彼らがお金を払うのはカクテルやビールであり、ヌードダンサーが踊りまくるポールダンスがあるジェントルマンクラブ、全裸の男性が踊るストリップクラブ、スペインのイビサ島でのクラブ、カリブ海での休暇、派手な車やネイル、15センチのピンヒール、入れ墨、ギャングスタラッパーの格好、プレステの最新のゲーム、サッカーの年間チケット、大麻やコカインであって、彼らは紅茶の代わりにフラペチーノやエナジードリンクを飲んでいるのです。
しかし日本では様々なレストランやホテルで低価格で素晴らしい質のアフタヌーンティーが提供されており、熱心に食べ歩く人や追求する料理人が大勢いるのです。日本のアフタヌーンティーの茶器は素晴らしくケーキも繊細な味でとてもヘルシーです。レストランやカフェ、ホテルはとても清潔で泥酔した人はいません。
イギリス以上にイギリスを追求する日本人はまるでイギリス道を追求する修行僧のようです。
しかし現代のイギリス人はそういう日本人を見てまるで狂信者のような印象を持つのです。
なぜ我が国の衰退した文化やまずいケーキにそんなに熱心なのか。
ギャンブルとかコカインとかもっと面白いことに金を使えばいいのにと彼らは考えています。
そしてそのような日本人たちはイギリスの真実を語る私のような人間に対して激怒するのです。