昨日に引き続いて改めてベネズエラの件です。
裕福な国だったはずのベネズエラがボロボロになったことは昨日取り上げました。
チャベス前大統領政権下で欧米資本の企業を接収してきたことも問題でした。
米国による今回のマドゥロ拘束作戦について
国連憲章2条4項違反ではないかという指摘があります。
一応、以下がその条文の日本語版となります。
すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。
>その国際関係における武力の威嚇または行使
この部分が肝となると思われます。
- 行動主体が国家であること
- 相手方も国家として扱われていること
- 国家間の関係性が成立していること
この3点ということになりますが、
米国政府はニコラス・マドゥロをベネズエラの国家元首として承認していません。
また、米国側の立場としては
今回の作戦は国家に対する武力行使ではない
国際関係における軍事行動ではない
法執行行動を支援するための軍事行動である
という建て付けにしています。
米国は2020年にマドゥロ大統領と高位関係者十数人を麻薬テロ等の容疑で起訴しています。
米国としてはベネズエラに戦争を仕掛けたのではなく、
司法手続を受けさせるために容疑者の逮捕を行ったという建て付けです。
マドゥロは民主化したフリをするため2024年に大統領選挙を行いました。
これで野党側候補であったエドムンド・ゴンザレス氏が67%の得票率で勝利したはずでした。
ですがマドゥロは選挙結果をマドゥロの勝利ということにし、
投票内容を非公開にするなどメチャクチャなことをやりました。
このため暴動も発生しました。
命の危機を感じたエドムンド・ゴンザレス氏は2024年9月にスペインへ亡命しました。
こうした経緯から大統領選出者はゴンザレスだ!と
マドゥロをベネズエラの国家元首として認めていないのは
アルゼンチン、チリ、ペルー、ウルグアイ、コスタリカ、
パナマ、エクアドル、グアテマラ、パラグアイ、ドミニカ、エルサルバドル、
ガイアナなどラテンアメリカのほとんどの国。
カナダ、米国、EU議会、イタリア、イギリス、スペイン、ポルトガル、
ドイツ、ノルウェー、ウクライナ、ハンガリー、
イスラエル、日本など。
と、かなりの範囲になります。
逆に南米において貴重な反米国家、赤いネットワークの仲間を守る都合から
中国、ロシア、イラン、北朝鮮、キューバ、ボリビア、ニカラグア、
ホンジュラス、シリアなどがマドゥロの大統領選勝利を支持しています。
マドゥロを正統な国家元首として承認していない国が多数派であるのが現状です。
ですので国際社会はマドゥロをベネズエラの正当な国家元首として扱う状況にありません。
非常に中国寄りの姿勢が目立つ日本のオールドメディアは
武力による国家元首の拉致という扱いにしたがっているようですが、
米国を中心とした多くの国々にとっては
「不正な手段により不当な独裁を敷いてる麻薬王の逮捕」
という見方を取る立場となるでしょう。
世界一の埋蔵量の石油産出国として裕福だったはずの国を
チャベス~マドゥロでボロボロにしてきました。
マドゥロ政権下での圧政から海外へ逃れたベネズエラの人達は
この十数年で800万人に迫ると言われています。
そうした人達はというと
【「ありがとうトランプ」米国歌斉唱も歓喜の在外ベネズエラ人、800万人脱出も帰還願う】
米軍によるベネズエラのマドゥロ大統領拘束を受け、国外で暮らすベネズエラ系住民は「胸がいっぱいだ」と喜びを爆発させた。各国メディアが伝えた。国連によるとマドゥロ政権下の政治的抑圧などから逃れようと、ここ十数年で800万人近くが国外に脱出しており、祖国帰還や民主主義実現を願う声も上がった。
住民の約4割をベネズエラ系が占める米南部フロリダ州ドラルでは3日早朝から数百人が集まり、祖国と米国の国歌を歌った。ベネズエラ国旗に身を包んだエドガルさんは「ついにベネズエラで民主主義の実現を望むことができる」と力を込めた。「トランプ氏ありがとう」とのメッセージを掲げた人もいた。
160万人以上のベネズエラ人が移り住んだとされるペルー。首都リマのベネズエラ大使館前に駆け付けたルイス・モレノさんは「祖国に帰れる。奇跡だ」と感極まった様子。チリの首都サンティアゴでも数百人が路上に出て「この瞬間をいつも夢見ていた」と歓喜に浸った。(共同)
(2026/1/4産経新聞)
マドゥロ拘束については大歓迎のスタンスのようです。
そういや中国がマドゥロ拘束を批判しているようですが、
【中国の大使館員が車列襲撃、台湾の副総統が就任前に訪問のチェコで…「卑劣な行為に厳粛に抗議する」】
(2025/6/27読売新聞)
【台湾副総統、プラハ尾行事件で中国に抗議「台湾は脅しでも孤立せず」】
(2025/6/30ロイター)
チェコで台湾の次期副総統を襲撃をしようとして失敗に終わりましたが、
中共はこんな事件を昨年起こしたばかりなんですよね。
あ、ちなみに中国共産党による侵略行為などについては
ろくに抗議しない共産党と社民党は
米国を批判していたんですが、
同じ熱量で中共や北朝鮮やロシアを批判することは絶対にやらないわけで、
そういうダブスタを今の若い人達はよーく見てると思うんですよね。


あ、そうそう。
米国によるマドゥロ夫妻拘束を批判している左巻きの人達は
北朝鮮による日本人拉致についてはとても静かだったり、
北朝鮮の代弁をして国民を欺き続けていた過去があったりするんですよね。
編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2026年1月5日のエントリーより転載させていただきました。






