日本では両陛下と食事をしたり、高市首相と「かめはめ波」で遊んでいたマクロン仏大統領だが、国賓訪問中の韓国では李在明大統領とはホルムズ海峡の安全確保に向けた協力で一致するなど、もう少しまともな話もできたようで、延世大学での対話イベントでトランプ米政権を念頭に「米国が自ら国際秩序の原則を揺るがす姿を見せている」と批判し、「民主主義諸国は米中に対抗すべき」と演説した。

日仏首脳会談での高市首相とマクロン大統領 首相官邸HPより 2026年4月1日
ここでいう民主主義国は、欧州諸国に加え、日本、韓国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、インドなどで、これらの中堅国は民主主義や国際法など複数の課題で目標を共有しており、他の民主主義諸国に対し、2つの超大国である米国と中国に対抗するよう促した。
同大統領は、これらの国々は中国の「支配力に依存」することを望んでいないのと同時に、「米国の予測不可能性」に過度にさらされるべきではないと強調した。安倍首相の提唱した価値観同盟から、トランプの米国は仲間としてふさわしくないと追い出された格好だ。
アジア太平洋地域では、APECなど日本やオーストラリアが主導した構想では、1990年代から中国の発展も念頭に置いて、米中という二大国が覇権を争うのではなく、日本など他の国々が主導する国際協力の枠組みの中に米中も取り込んでいこうとしていた。
ところが、中国が一帯一路など拡張主義をとったため、中国封じ込め色が強くなっていたのがここ10年くらいの流れだった。そして、いまや米国も封じ込められるべき国になってしまったというわけだ。
しかし、中国、インド、ロシアなどユーラシア大陸の大国の力が付いてきて、民主化もそれなりに進んでくると、むしろ主導権はそちらに移るのではと、私の「国家の興亡史からわかる現代地政学――西欧の衰退」(さくら舎)では論じているのだが、とりあえず、米国や中国の民主化が進み、覇権主義的動向を中堅民主主義国連合で抑制していこうというのは正しい発想だ。
ともかく、いまの状況では米国は民主主義陣営に属するとはいえない。国内的にも法治国家といえなくなったし、イスラエルもアラブの君主国も同様だ。イランでもイスラエルやサウジよりははるかに民主主義的要素は大きい。
聯合ニュースによれば、「特定の国や政権が気に入らないという理由で軍事介入を正当化し始めれば、国際法を守ろうとする努力自体の信頼が崩れざるを得ない」と語った。マクロンはイラン政権には同意できない部分が多いとしつつ、イラクやアフガニスタンの事例を挙げ、「軍事作戦や爆撃だけで問題を解決できるとは考えていない」とし、そのうえで各国の主権は尊重されるべきで、体制の変化はその国の国民が決めることだと強調した。
「現在の最優先目標は、可能な限り早期の停戦と交渉、そして国際社会がイランの核活動を透明に監視できるようにすることだ」とし、国連を強化し、必要に応じて制裁を並行すべきとした。
また、トランプ米政権を念頭に「米国が自ら国際秩序の原則を揺るがす姿を見せている」と批判し、米国と中国に対抗するために、民主主義諸国が「独立の連合」を構築するよう呼びかけた。
トランプ大統領にとってマクロン大統領は話せる相手と評価されており、イランとの戦争でもホルムズ海峡に艦艇を派遣してくれると期待していた。ところが協力を得られず、「軍事物資を満載してイスラエルへ向かう」米軍機の領空通過をフランス政府が許可しなかったことを「極めて非協力的」とした。
さらに、マクロン大統領から厳しく拒絶されて切れたのか、マクロン大統領の妻ブリジットが夫を「手ひどく扱っている」と批判し、マクロンは妻から受けた「顎への一撃からの回復中だ」とやゆした。昨年のベトナム到着時に、ブリジット夫人が大統領の顔を突き飛ばす様子が映った動画への言及である。
また、トランプ大統領のイラン戦争や北大西洋条約機構(NATO)についての発言に対しては、「支離滅裂だ。もっと真剣にならなければならない。真剣に取り組みたいなら、昨日言ったことと正反対のことを毎日口にするような真似はすべきではない。恐らく、毎日話すのはやめた方がいい」とした。また、ホルムズ海峡を武力行使によって再開させるという考えには、武力行使に踏み切れば「永遠に続くことになり、同海峡を通過するすべての人々を危険にさらすことになり非現実的だ」とした。
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コメント
先程日中露同盟ごとき言説がもう反中米同盟に変わった。欧州の位置が真逆になった。
中国と同盟関係にならない限り中国の日本への圧力は続く。日米同盟は破棄。馬鹿げ
ている。中国と米国との間の日本中立はありえないのです。鳩山由紀夫で証明されて
いる。又米中で世界を二分するは妄想。日露戦争当時からアジアへの権益を確保して
きた米国がアジアを手放すことはありません。中国封じ込めが米国戦略です。
日本を米国相手の盾にするつもりなのか。空恐ろしい理屈。
マクロン大統領の行動は結局トランプ擁護戦略。国連で承認が無いままイラン攻撃を
米国は行っているので、イラン攻撃は国際法違反。イランがホルムズ海峡封鎖を発動
すればこれ又違反。国連決議を得れば正義の戦争に変わる。自由民主主義陣営が同意
を得やすい具体策で米国を支援する。イランが徹底抗戦すれば当然ホルズム海峡封鎖。
何方道イランは悪に落とし込まれる。
イランの核開発放棄が米国の戦略目標。イラン核開発放棄策を提示できず野放しにす
るコメントは全く意味はない。国際政治学者で米国を批判している人をよく見かける
がイラン核開発放棄策はほとんど無い。空想的対話を求めるばかり。コメントはこの
一点を押さえておけばその論客が的もかどうか分かる。
ハマス ハニヤ(ヒトラー型)ーシンワル(プーチン型)
ヒズボラ ナスナラ(プーチン型)
シリア アサド(プーチン型)
そしてイラン
イスラム革命防衛隊ヴァヒディ(ヒトラー型)
絵に書いたようにヒトラー・プーチン型ばかり。自らの戦略を変更できず崩壊まで国民
を引きずり込む。対話が可能なら話もできるが不可能な気質も人間には存在する。
すべからくプーチンのウクライナ侵略という戦略の失敗が同盟国の崩壊へとすすんでい
る。トランプ大統領はウクライナ対策と異なり戦略として誤っていないので米国主導で
イラン戦争は終結する。
ヒトラー型指導者が出現してしまったイラン国民は不幸のどん底に落とし込まれる。