サイゼリヤと疎遠になってしまった理由

内藤 忍

大好きだったサイゼリヤですが、最近少し足が遠のくようになってしまいました。

フードメニューは相変わらずの圧倒的なコストパフォーマンスで「価値>価格」の内容ですが、残念なのはワインの品揃えが変わってしまったことです。これまで限定的に提供されていたボトルのプレミアムワインを取りやめるお店が増えてきたのです。

調べてみると2025年夏頃から順次廃止され、現在はほぼ全ての店舗で取り扱いが終了しています。

「裏メニュー」ワインとして定番メニューに掲載されているワインより高い5,000円前後までの高品質なイタリアワインが提供されていました。この取り扱いが終了してしまい現在は通常のメニュー掲載のワインだけに絞り込まれています。

以前は一部の都心店舗や旗艦店に限定して置かれていましたが、オペレーションの効率化と在庫管理の簡素化のために、全店で共通のラインナップに絞り込んだようです。

円安やイタリア現地での輸送コスト、瓶・ラベルなどの資材価格の高騰が影響し、高品質なボトルワインを従来の低価格で提供し続けることが経営上難しくなったという背景があると思います。

また、主力であるハウスワインの品質維持と安定供給が外食業界での競争力の維持に必要だと考えたのでしょう。

都心の店舗ではインフレに伴う賃料の上昇と深刻な人手不足による人件費の高騰が続いています。今まで以上に効率性を重視し厳格なコスト管理によって薄利多売モデルによって生き残る必要があります。

プレミアムワインの提供停止だけではなく、今後は賃料の高い都心中心部から店舗も撤退していき、郊外の店舗にフォーカスした新しいビジネスモデルを追求することになるのではないでしょうか。東京23区からサイゼリヤが消える日が来るかもしれません。

都心に少し値段が高くてもプレミアムワインを提供してくれるような「サイゼリヤプレミアム」のようなお店があっても良いと思いますが、採算性から考えると難しいでしょう。

家の近くからサイゼリヤが消えていき、プレミアムワインもなくなってしまう。

楽しかった「サイゼ飲み」の魅力が低下してしまいサイゼリヤとのご縁が無くなってしまうのは寂しい限りです。

Wikipediaより


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年4月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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コメント

  1. 岡本マヤ より:

    モテ論争✕サイゼ

    以前激白した婚活モテ論争で誘いたい女性をサイゼや大戸屋に連れて行くのが許せないという意見が圧倒的だった。

    ちょっと高級なフレンチやイタリアンじゃないと、みたいな意見。
    私はそのサイゼや大戸屋に女性を連れて行ったのは本当に自分がふだん利用して「リラックスできる店でいいワインも置いていてなんていい店だ」と思ってるから連れて行ったと思う。

    大戸屋の炭火焼きさんま定食がどうしても食べたくてお店に予約できるか聞いたら予約は受けてないと言われ先着順だった。コスパというよりその店のできる範囲でのこだわりに惹かれる。

    前職の会社の近くにサイゼがあったのでランチタイムに何度か行ったけどこんなもんだろうと思った。コスパの安い店でそれほどおいしい物を期待しないけど「出会えた時」はうれしい。