イラン戦争は終結のきっかけ探し段階へ

私が見る日本のニュースはユーチューブを通じてTBS、日本テレビ、朝日が主体ですが、報じられる社会ニュースに殺人事件や殺傷事件の多いこと。それも身内の問題がこのところ連続しています。北海道の旭川動物園のケースも警察官が突入したら犯人が既に逃げていてもぬけの殻だったケース、さらには全く報じられなくなった京都南丹の事件などいったいどうなっちゃったのかなと思います。ただ一部の方がご指摘するようにマスメディアは人の心に入り込む報道は好きなんです。日本人にホルムズ海峡の報道をするよりいなくなった子供の話の方が関心が高く、それが感情的な報道になり、人権的な思想が醸成されやすいことはあるのでしょうね。

では今週のつぶやきをお送りします。

株価、為替、金利、動く前兆か?

市場が外部要因に影響されるのは周知でありますが、夏に向けた市場にどう立ち向かうか検討しなくてはいけません。市場の話はやはり市場参加者、それも会社の業務としてマーケットを適度に知っている人より自分のマネーを投じる人の方が断然センシティブに市場の先行きを見通します。私はこれから秋口までだけで一部の組み換えと新規の資金で2億円分ほどを組み換え投資をしなくてはなりません。CIO(チーフ インベストメント オフィサー)的な役割なので投資をしないという選択はなく、リスク見合いでどこにお金を投じるかを判断しなくてはいけないのです。

お前は何処を見て判断しているのか、と聞かれると思います。もちろん個別も見ますが、基本的にはグローバルな動き、政治、経済、金融、社会…を全部見たうえで大まかな予想を立てます。その上で向こう1-5年間放置しても最低年間5%のリターンが得られる大丈夫な投資先は何処か、そしてどの程度分散させるかを見通します。ですが、正直、現在の投資環境から先を推し計るのは極めて難しいと思います。アメリカ株についてはこの数年間、主たる投資対象からは外しており、ごく限られた銘柄のみ保有しています。一方、カナダが強い資源についても金銀相場がピーク打ちして調整期に入っており、まだ1年以上は相場来ないとみています。一方でカナダ経済をどこかで酷く叩いているようですが、実態は良好で1-3月の決算も今のところ順調でそのあたりを探る必要もあります。

今後、グローバル経済が再度戻ってくる機運探しのサイクルに入ってくるとみており、カナダはアメリカのウエイトを下げながら官民が共同歩調で欧州とアジア両面作戦を展開しています。一時滞っていた建設不動産もここにきて少しずつ盛り返しそうな雰囲気があり、全般的な底打ち完了サインを見て取っています。よって個別でわからない時は投資信託的な銘柄でも投資にはOKだと思います。例えば最近私がよく買い増ししているのはカナダ金融業界に特化した投資信託でカバードコール型のものです。これだと年間利回りは12-14%で毎月配当なのでそれを更に複利で回すという強引な技を駆使しています。

イラン戦争は終結のきっかけ探し段階へ

アメリカ、イラン双方とも振り上げた拳を下げられない中、拳を降ろしたいという姿勢が見えてきています。アメリカの和平修正案に対してイラン側が返答したとされるニュース(ブルームバーグ)やモジタバ師の声明が出て従来のイランの姿勢を崩していないもののトランプ氏のいう「誰と交渉してよいかわからない」という点が解消される可能性も出てきています。

ルビオ国務長官は王毅外相と電話会談し、5月14-15日の米中首脳会談の下地作りを開始、初回の電話の内容には台湾問題も内包されたようで、中国からの「台湾問題には触れてくれるな」というスタンスにアメリカ側が一定の理解を示す状況になっています。このシナリオからは荒れ続けた国際情勢を一旦立て直すというトランプ氏の軌道修正が見られる公算があり、少なくとも米中首脳会談はかなり丸く収まるのではないかとみています。その際にイラン問題の収拾についても話題になるとみています。

とすれば私が4月末までに終戦しないと米中首脳会談に影響が出ると申し上げた点について終戦決議はしていないもののじわじわとその方向性が見えてくるとみています。出光丸がホルムズ海峡を出られたのは高市氏がペゼシュキアン大統領との直接交渉に出たことは大きいと思いますが、その際、高市首相には大きな学びがあったと思います。今までなら同盟国のアメリカに助けてもらうという依存型姿勢が強かった日本においてアメリカと敵対する国の大統領と直接交渉をしたことへの意味であります。つまり日本は長年、敵を作らないという外交姿勢をうまく貫いてきており、それは安倍氏が近年における基盤を作り上げたのだということに気がついたことでしょう。

日米首脳会談2026年3月20日 トランプ大統領と高市首相 首相官邸HPより

専門家は本当に正しいのか?

世の人は「プロ」という言葉にイチコロであります。「プロが言ったから」「プロの勧め」「プロの見方」…。痩せる薬のパッケージには一流大学医学部教授の一言が添えてあり、「あなたの英語能力は〇〇大学教授もイチオシの〇〇メソッドで」などで安心してしまうわけです。正月の日経あたりの「プロに聞く20〇〇年の相場予想」なんて当たったためしがないし、株式の向こう一週間の予想も例えば59500円で今週を終えた日経平均の来週の予想なら「61000円から59000円のレンジですね」、と悪気もなく答えてしまうのです。「おい、下がるのか上がるのかさえ予想できないのか」であります。

私が時々振る自動車の話題。これは自称専門家も多く、ウンチクいっぱいで一般人から見れば「ご馳走様」であります。では専門家は本当に正しいのかと聞かれれば「時と場合による」と答えます。自動車で例えれば塗装技術やエンジンのごく一部の性能を持ち上げて「これは日本にしかできないのだ」と言われても顧客目線はそれを無視はしないけれど絶対的な購入決定要因にならないのです。それを言うなら1920年代初頭にGMがフォードを凌駕した理由をもう一度勉強しなさい、と申し上げます。顧客はもっと包括的な観点から物事を判断しているのです。

成功するビジネスとは一点深堀主義じゃないのです。例えば旨ければ汚い店でもサービス最悪でもよいのか、という話と同じです。基本的に専門家は非常に狭い領域の専門性を得手としてます。金融市場の専門家も一般人が知りえない情報を振りかざし、「本当のマーケットはこうなっている」と自慢げに話をするのですが、それがマーケット全体でどれだけ影響するかと言えば微塵にもならないことが普通なのです。つまり誰も知らない情報=インパクトが少ない事実=知っていても知らなくてもどうでもよい情報なのです。言わんとすることはあふれるばかりの情報時代をうまく生きるには習得する情報のバランスと何を目的に情報を得るのか、そこを明白にしないと専門家の餌食になるということです。

後記
来週月曜日、高校と大学の後輩の結婚式に参列します。この歳になると葬式ばかりの中、結婚式はある意味華やかな感じで嬉しいものです。ここから100㌔ちょっと先のウィスラーでの挙式はご両親がゴールデンウィークを利用して休みが取れるということもあるのでしょう。私は花嫁側で参列するのですが、こちらにはお祝い金を包むという習慣がない中、本人に何が欲しい、と聞けば「また一緒に飲んでください」と。そうわけにもいかないわけです。当日、日本から来る花嫁のご両親にはバンクーバーのお父さん替わりをしますよ、ぐらいの安心をお届けしようかと思っています。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年5月2日の記事より転載させていただきました。

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会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。

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