他人の不幸を傍観するより自分の将来に興味を持てば幸せになれる

内藤 忍

お昼のいわゆるワイドショーの時間に地上波のテレビを見ていると最近は高校生のバス事故の報道に埋め尽くされています。

少し前は京都の少年が行方不明になった事件や沖縄の船の事故などが連日報道されていました。

バス事故のニュースでは、バス会社と高校側の主張が食い違っていることを繰り返し報道し、関係者への取材映像を元にスタジオのゲスト出演者があれこれ感想を述べています。

しかし、これらの報道されているニュースはほとんどの視聴者にとって関係のない出来事。はっきり言えば「他人事」です。

にもかかわらずなぜ地上波はここまで他人の私生活や不幸な出来事に執着するのでしょうか。

それは視聴率が取れるからと言うことに尽きると思います。

報道するメディアと言う正義感を盾にして朝から晩まで同じ映像を繰り返し流し、他人の不幸をエンターテインメントのようにパッケージ化して提供しています。

そんな事件をのぞき見して一喜一憂する暇があるのなら、自分の人生をどう豊かにするかにエネルギーを割がないのでしょうか。

「他人の不幸は蜜の味」なのかもしれません。

しかし自分は安全な場所に身を置きながら暗いニュースを眺めて自分が相対的に幸せであることを確認しても、自分の幸せが高まる訳ではありません。

相対的な幸福は気休めに過ぎず、むしろネガティブな感情に蝕まれてしまう極めて不健全で非生産的な行動です。

これはテレビだけではなく、SNSでも同じかもしれません。自分が会ったこともなく面識のない人のフェイスブックやインスタグラムの投稿を見て、優越感に浸ったり投稿者を馬鹿にしたり。あるいは逆に嫉妬したり妬んだりといったネガティブな感情を持つ必要はありません。

そんな暇があるのなら、自分の未来をどうやって変えていくかを考える時間に費やすべきです。

人と比較して自己満足や自己否定をしたり、他の人と同じであることだけで安心してしまうのは日本人の悪い癖です。

「みんなは何をしているのか」ではなく「自分は本当に何をしたいのか」を突き詰める。私自身もつい忘れがちなこのような考え方をブレないように持ち続けたいと思います。

Kamonwan Wankaew/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年5月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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