【京大論文不正】不正を指摘した研究員が翌日から怒涛の嫌がらせ!?

京都大学生命科学研究科の小田裕香子教授が責任著者として発表した2021年JIP論文でデータ改ざんが認定された問題で、内部告発者である博士研究員A氏が受けた対応は特に注目を集めている。不正を指摘した直後から小田氏によるコミュニケーション拒絶と研究活動の剥奪が始まり、大学はこれをパワハラ非該当としたうえでA氏を実質雇い止めに追い込んだ。

【参照リンク】【スクープ】京大教授”出世論文”改ざんの舞台裏 告発した研究員は3カ月後に雇い止めを告げられた|SlowNews

  • 2023年10月10日、A氏は小田氏に論文追試の失敗結果とマウス実験データの不審点(都合の悪いデータの削除疑い)を直接報告した。
  • 小田氏は論文の不備を一部認めつつ「あなたはラボを潰したいのですか」と発言し、「あなたがしたいことをすればいいじゃないですか。少額なら研究させてあげますよ」と告げた。
  • 翌日から小田氏はA氏との対面での会話、メール、Slackの業務連絡を一切無視するようになった。研究室内での解決は不可能と判断したA氏は相談室に駆け込んだ。
  • その後、A氏が取り組んでいた研究プロジェクト2つが事前の相談なく別の研究員に引き継がれた。実験に必要な申請文書からA氏の名前が勝手に削除され、試料保管容器の利用票も作成されなかった。
  • 大学側はA氏に対し研究室から離れた隔離スペース(机と椅子のみの場所)での勤務を提案。A氏はそこで出勤を続けざるを得なくなった。
  • 12月上旬、A氏は小田氏の言動によるショックで体調を崩し仕事を休んだが、その間も小田氏からの連絡は途絶えたままだった。
  • 2023年12月4日にA氏が京大に正式通報した後も、無視と業務妨害的な対応は継続した。
  • 通報から約3カ月後の2024年2月末、CiRA事務スタッフから年度末雇い止めの通知を受けた。
  • 理由は「小田先生の異動に伴う予算縮小」と説明され、小田氏からの感謝のメッセージが代読されたが、直接の対話はなかった。
  • A氏は3カ月間の雇用継続を提案され6月末に退職した。
  • 以後、小田氏と顔を合わせる機会はないまま研究者生活を事実上追われた。

京大のパワハラ調査ではA氏の申告内容のほとんどを事実認定したものの「PIとしてやや配慮を欠いた」「若干至らない対応」と評価するにとどめ、「パワハラ非該当」とした。一方、小田氏は通報直後の2024年4月に教授へ昇進し、当該論文を基盤とした研究を継続している。

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この一連の経過は、研究不正の告発者が孤立・排除される日本アカデミアの構造的問題を象徴する。大学が不正を認めつつ告発者を守らず、教授を守る姿勢は、内部通報制度の信頼を大きく損ない、公的研究費を投じる科学の公正性そのものを問うものとなった。SlowNewsの詳細報道によりSNSを中心に批判が広がる中、京大には真相究明と再発防止と告発者保護に向けたまともな対応が求められている。

京都大学インスタグラムより

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